浦真鷲と対照的なのが、志田未来演じる弁護士・麻生縁。GACKTは、志田の対応力を高く評価しているという。
「未来ちゃんは芝居の引き出しが本当に多くて、思いつきでいろいろなことをやっても全部成立させてくれる。GACKTさんも『すごいなあ、志田未来は』ってよく言っていますよ。2人の掛け合いをGACKTさん自身も楽しんでいます」
戸塚純貴は企画始動と同時に確保、“重さ”を和らげる計算
キャスティングでは戸塚純貴についても興味深いエピソードがある。「はかり建築設計事務所」の一級建築士・鯖山周平を演じているが、牧野Pは「実は、戸塚純貴さんはかなり早いタイミングでキャスティングしたんですよ。去年、企画が動き出すのと同時にスケジュールを押さえたくらい(笑)」と明かす。
そこまで早く戸塚を押さえたのは、作品全体の“重さ”を調整するためだった。
「えん罪を扱うと、テーマが重い分どうしても内容もハードになってしまう。月曜日の放送ということもありますし、少し息を抜きながら観てほしかったので、コメディー感のさじ加減は大事にしたかった。はかりチームのシーンは少し明るくしたかったので、あそこに戸塚さんを入れておくことで、コメディー感の計算が立つんです」
牧野Pは「ダークヒーローを演じるならGACKTさん、このポイントには戸塚純貴さんが欲しい、というふうに置いて、そこを中心に全体のバランスを取っていく」と、自身のキャスティングの組み立て方を説明する。
人物を配置し、そこから作品全体のバランスを構築していく。その作業はどこか、浦真鷲が“設計図”を描きながら作戦を組み立てる姿にも重なっている。
●牧野正
1967年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、92年にフジテレビジョン入社。これまで、『スタアの恋』『プライド』『エンジン』『HERO』シリーズ、『ガリレオ』シリーズ、『任侠ヘルパー』『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』『独身貴族』など、多くの連続ドラマをプロデュース。映画でも『HERO』『容疑者Xの献身』などにプロデューサーとして参加している。

