
フィービー・ブリジャーズ(Phoebe Bridgers)が8月14日にリリースする最新アルバム『Lost Weekend』には、「Son-John Johnson」という偽名を名乗る謎のシンガーがクレジットされている。その声は、どう聞いてもギースのフロントマンによく似ている。
フィービー・ブリジャーズの新作『Lost Weekend』の発売が間近に迫り、(海外では)レビューも少しずつ出始めている。クレジットを眺めると、長年のコラボレーターたち(クリスチャン・リー・ハトソン、ボーイジーニアスのバンドメイトであるルーシー・デイカスとジュリアン・ベイカーなど)に加え、新たな顔ぶれ(追加プロダクションを担当したジャック・アントノフとアレックス・G)も名を連ねている。なかでも興味をそそるのが、謎のゲストだ。Son-John Johnsonとは何者なのか?
「Johnson」は、『Lost Weekend』の収録曲「Kill Me」と「I Cant Wait」の2曲に参加した人物としてクレジットされている。正体は不明だが、前者ではバックボーカルを担当し、後者ではより前面に出て、フィービーとデュエットしている。2人は〈生涯ずっと/肩を並べて/ハイド、ジキル、ハイド/ついに一緒になれた〉と声をそろえて歌う。
最近の新しい音楽を追っている人なら、この男の声に聞き覚えがあるはずだ。なぜなら、ギースのフロントマン、キャメロン・ウィンターの声にそっくりだから。本当に、驚くほどよく似ている。ウィンターは今のロック界で最も特徴的な声の持ち主のひとりであり、これらの曲で聴ける生々しいファルセットは、どう考えても彼のものだ。本人でなければ、相当に腕のいい物真似役者だろう。
Rolling Stoneからこの件について尋ねられると、キャメロンはただ笑った。「弁護士に連絡しないとね」と彼は語っている。
フィービーの代理人にも本記事のためにコメントを求めたが、返答はなかった。ただし、キャメロンには茶目っ気のある偽名を使ってきた前歴があることは指摘しておくべきだろう。今年の初めには、「Chet Chomsky」名義でシークレットのソロ公演を行っている。
『Lost Weekend』は、米インディーレーベル〈Dead Oceans〉から8月14日にリリースされる。フィービーは今夏の初めに同作の発表をアナウンスし、その後シングル「Lost Boys」をリリースした。彼女は『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』にサプライズ出演した際、この曲を2度披露している。1度目は若いミュージシャンたち、2度目は伝説的なダン・リーダーを含むベテラン・ミュージシャンたちとの演奏だった。
『Lost Weekend』は、2020年の『Punisher』以来、フィービーにとって6年ぶりとなるソロアルバムだ。アルバム発売の1カ月後には「Lost Tour」に乗り出し、9月15日にインディアナポリスで開幕する。最近、全米各地でファンを驚かせた親密なアコースティック公演と同じく、「Lost Tour」も携帯電話の使用は全面的に禁止されている。彼女は6月、マディソン・スクエア・ガーデンの観客にこう語った。「この中にApple Watchをケツに突っ込んで録音したやつがいたとしても、ネットには上げないで。みんなを信じてる」
From Rolling Stone US.

フィービー・ブリジャーズ
『Lost Weekend』
2026年8月14日リリース