元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が7月30日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「【徹底分析】巨人躍進? 阪神が苦戦?? 最大の誤算はこれだった…巨人・阪神の前半戦を徹底分析!! 【プロ野球】」に出演。阪神が独走できていない一因を解説した。
阪神と巨人の戦い方で高木豊氏が感じた違い
オールスター前の前半戦終了時に、ともに50勝40敗(勝率.556)となった阪神と巨人。セ・リーグでは史上初となる前半戦同率ターンとなった。
明暗を分けたポイントについて、高木氏は「柔軟性の違いということね」としつつ、「どうやって指揮をとっていくかによっても違うし、固定の中でもどうやってサイを振っていくか。明らかに巨人のほうが上手をいってる。阪神よりサイの振り方はね」と、戦術面で巨人のほうが上手だったと語る。
その上で、高木氏は実際の試合における具体的なシチュエーションに言及。
「1番近本が出た、中野の送りバント。それはクリーンナップに期待するよね。で、ダメだった。大山が出た、元山が強行……いや、俺はありえないと思うんだよね。バントでいいんじゃないか」としつつ、「そしたら7番、8番で回ってきて、ここで1本出ればいいけど、出なくても逆に1点を失いたくないチームは歩かすと思うんだよね。そうしたらピッチャーで勝負をする。そうしたらまた1番に返ってくるっていうのがやっぱりね、ちょっとそこら辺がサインが曖昧だな」と、バントをすべきシチュエーションでその作戦を選ばないことへの違和感を訴えた。
さらに高木氏は、攻撃時の作戦遂行のプロセスについても疑問。「シミュレーション的にはしてると思うんだけども、明らかに中野が初回からバントするっていうのは1点差勝負になる、先制点が欲しい時。そういうとこからの考え方だと思うんだけども」と一定の理解を示しつつも、「それだったらそういうふうに徹底してやればいいのに、徹底されなくて、1球目打たせてるくせに、2球目からバントに変えたとかさ」と、一貫したサインになっていないと指摘した。
その上で、「優柔不断というかさ、考えがまとまらないままゲームが運ばれてんのかなっていう節が時々見受けられる」「巨人のほうは徹底して足を使う時は使うし、そこら辺の徹底さっていうのは巨人のほうがあるというふうには思うね」と結び、采配の明確さや戦術の徹底度において、ライバル・巨人との間に差があったことが阪神の独走を阻んだ一因であるとの持論を展開していた。
【編集部MEMO】
横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は400万回を超える再生数を記録している。
