エフアンドエムは2026年7月29日、「2026年夏季賞与支給に関する実態調査」の結果を発表した。本調査は2026年6月1日〜6月30日の期間、エフアンドエムクラブ会員企業2,712社を対象に、アンケート調査で実施された。

  • 2026年夏季賞与支給に関する実態調査

    2026年夏季賞与支給に関する実態調査

中小企業の8割超が夏季賞与を支給

調査では、2026年夏季賞与を支給した企業は8割を超え、賞与制度は企業規模や業種を問わず広く浸透していることがわかった。

  • 2026年夏季賞与を支給した企業の割合

    2026年夏季賞与を支給した企業の割合

正社員1人当たりの支給額は20万円台から30万円台が中心だったものの、最も多い金額帯でも全体の2割には届かず、10万円台から50万円超まで幅広く分布した。

  • 正社員1人当たりの支給額

    正社員1人当たりの支給額

賞与は「ほぼ変わらない」が最多、増額企業が減額企業を上回る

昨年度と比較した賞与額については、「ほぼ変わらない」が最多となった。一方で、変化があった企業では、増額した企業が減額した企業を大きく上回った。

  • 昨年度と比較した賞与額

    昨年度と比較した賞与額

増額理由では、「物価上昇など経済環境に対応するため」「人材確保・定着を図るため」「基本給のベースアップの影響」が上位となり、いずれも「業績が好転したため」を上回った。

  • 増額理由

    増額理由

一方、減額理由では「業績が悪化したため」が突出して最多となり、業績は増額時よりも減額時に強く影響する要因となっていることが明らかになった。

  • 減額理由

    減額理由

非正規への賞与支給は二極化、査定基準の整備が課題

非正規従業員への賞与については、支給する企業と支給しない企業がほぼ半数ずつとなり、対応が分かれた。

  • 非正規従業員への賞与

    非正規従業員への賞与

また、賞与の支給方法では「個人評価によって変動」が中心だった一方、賞与制度の課題として最も多かったのは「賞与査定基準の設定」だった。

  • 賞与の支給方法

    賞与の支給方法

  • 賞与制度の課題

    賞与制度の課題

調査では、物価高や人材確保への対応として賞与水準を維持・増額する企業がある一方、継続的な引き上げには業績が大きく影響する実態が明らかになった。また、従業員の納得感を高めるためには、評価基準を明確化し、説明できる仕組みづくりが重要だとしている。