トレジャープロモートが運営する「株の学校ドットコム」は7月28日、「2026年下半期の株式投資に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2026年7月1日、全国の株式投資に取り組む個人投資家800名を対象にインターネットで行われた。

  • 日経平均株価は今年中にいくらになると思いますか?

    日経平均株価は今年中にいくらになると思いますか?

3人に2人が「まだ上がる」と予想

株式投資に取り組む全国の800人を対象に「日経平均株価は今年中にいくらまで上がる、もしくはいくらまで下がると思いますか?」と尋ねたところ(1,000円刻みの選択式)、最も多かったのは「75,000円」の12.6%だった。次いで「80,000円」の9.9%、「10万円以上」の6.3%という結果だった。

調査日の日経平均株価の終値は70,475円で、これを上回る71,000円以上の値を回答した人は全体の67.3%にのぼった。個人投資家のおよそ3人に2人が、年内のさらなる上昇を見込んでいることになる。さらに、ここから1割以上の上昇となる「8万円以上」を予想した人は39.4%と、4割近くを占めた。

その一方で、「5万円以下」まで下がるという回答は16.9%、半値をさらに下回る「3万円以下」という回答も10.4%にのぼった。高値圏で推移する相場をなお強気に見るか、それとも、この先の大幅な下落(調整)を警戒するか──個人投資家の見方が二極化していることがうかがえる。

  • 日経平均株価は今年中にいくらまで上がる、もしくはいくらまで下がると思いますか?

    日経平均株価は今年中にいくらまで上がる、もしくはいくらまで下がると思いますか?

若い世代ほど「強気」、20代の中央値は「89,000円」

この結果を年代別に分析してみると、若い世代ほど今後の相場展開に対して「強気」であることがわかった。年内の日経平均株価「8万円以上」を予想した人の割合は、20代で58.9%、30代で55.2%と、いずれも過半数を超えている。最も低かったのは50代の27.7%で、20代とは2倍以上の差がある。

各年代の回答の中央値(半数がそれ以上と答えた水準)を見ても、40代~70代以上が「75,000円」、30代が「80,000円」だったのに対し、20代は「89,000円」と突出した数値となった。さらに、「10万円以上」にまで上昇すると回答した人の割合も、20代が最多(10.7%)だった。

  • 日経平均株価は今年中に…8万円以上まで上がる/3万円以下まで下がる

    日経平均株価は今年中に…8万円以上まで上がる/3万円以下まで下がる

相場観の違いは"過去の記憶"のせい?

同時に実施した「2026年上半期の株式投資に関する意識調査」では、今年これまでの成果について「大きく稼げている」と回答した割合は20代が最も多く(20.5%)なった。近年の上昇相場の恩恵を受け、自分の想定以上の利益を手にできていることが、先行きに対する強気姿勢につながっているのかもしれない。

その一方で、ITバブル崩壊やリーマンショックをはじめとする数多の暴落を経験してきた世代にとっては、必ずしも上昇一辺倒にはならない相場の怖さを痛感しているだけに、弱気が顔をのぞかせるのかもしれない。

強気派は「円安・海外マネー」、弱気派は「実体との乖離」

個人投資家たちは、具体的などんな視点から今後の相場を展望しているのか。予想の理由を自由記述形式で回答してもらった内容からは、「円安・海外マネー」に期待を寄せる強気派と、「実体との乖離」を警戒する弱気派、それぞれの相場観が見えてくる。

強気派の意見

  • 「今、勢いよくあがっているため早めに上がるのも時間の問題」(25歳・男性/予想:10万円以上)
  • 「最近はバブルがはじける直前のような感じがする。株価も行くところまで行くと思う」(62歳・男性/予想:99,000円)
  • 「ここまでの上げ相場は半導体関連中心なので中東情勢が完全に落ち着いて全体的に株価上昇が始まらないと10万越えは難しいのでは」(57歳・男性/予想:85,000円)
  • 「日本株はまだ割安感がある。円安も続いているので、海外投資家はまだ買うと思う」(57歳・女性/予想:80,000円)
  • 「半導体市場が過熱しているため、75,000円くらいにはなりそうですが、それ以上は高すぎると感じます」(44歳・男性/予想:75,000円)

弱気派の意見

  • 「米国株が買われ過ぎの傾向にあるため、この先下落する気がして、それに連動して日本株も下落すると思う」(56歳・女性/予想:68,000円)
  • 「このまま上がり続けるわけないと思います。アメリカに比べ調子よすぎますし、内容が伴っていないので」(61歳・男性/予想:65,000円)
  • 「今の株価の根拠がわからない。ということは今の株価は作られたものということで、いずれ剥げ落ちる」(79歳・男性/予想:45,000円)
  • 「異常なほどに上がりすぎているため、希望的観測も兼ねています」(51歳・男性/予想:35,000円)
  • 「実体のない上げ幅は、諸刃の剣ともいえるものです。円安への不安もありますが、反する物価高なども、徐々に不安定な先行きを考えざるを得ません」(70歳・女性/予想:33,000円)