マイナビは7月22日、「ワーキングケアラーの実態に関する調査」の結果を発表した。調査は2026年4月8日~4月20日、20~60代の就業者(自身が被介護者である人を除く)7,930名を対象にインターネットで行われた。
働きながら介護を行う"ワーキングケアラー"の割合は6.5%
ワーキングケアラーとは、家族や親族の介護・看護をしながら仕事をしている人を指す。
20~60代の就業者に介護の実施状況を聞いたところ、「自身が介護を行っている(自分がすべて行っている+自分と家族で等しく行っている)」、いわゆるワーキングケアラーの割合は6.5%だった。年代別に見ると、「60代(8.3%)」が最も高く、次いで「20代(7.5%)」だった。
介護実施者は非介護実施者と比べて孤独を感じている傾向
介護実施者(ワーキングケアラー)と非介護実施者を比較すると、私生活において「孤独や孤立を感じている」割合は介護実施者は35.2%と、非介護実施者(21.9%)を13.3pt上回った。孤独・孤立を感じる理由を見ると、「金銭面での不安があるため(30.3%)」が最も高く、「生きがいを感じられないため(26.2%)」、「相談できる人がいないため(24.9%)」と続いた。介護実施者の孤独の背景には、「金銭面での不安」をはじめ、「相談できる人がいないこと」や「生きがいを感じられないこと」など、複合的な要因が関係している様子がうかがえる。
企業に求める取り組みは「ベース賃金のアップ」が最多
介護実施者(ワーキングケアラー)に、会社・企業に求める取り組み・支援について聞いたところ、「ベース賃金のアップ(26.4%)」が最多で、「福利厚生の充実(23.6%)」「有給休暇の取りやすい雰囲気づくり(22.1%)」と続いた。
介護実施者の約半数が「昇進したい」
介護実施者(ワーキングケアラー)に昇進意向を聞いたところ、「昇進したい(昇進したい+どちらかといえば昇進したい)」割合は48.8%となり、非介護実施者(36.0%)と比べて12.8pt高い結果となった。昇進したい理由は、「給与を上げるため(58.7%)」が最も高かったものの、非介護実施者(73.4%)と比べると低い傾向がみられた。一方で、「責任の大きな仕事にチャレンジしたい(33.4%)」は非介護実施者(13.3%)と比べて20.1pt高く、「家族に言われているため(19.2pt差)」や「自分の能力を活かすため(12.5pt差)」も、非介護実施者と比べて高い傾向がみられた。
「この結果から、介護実施者は企業に対して経済面や両立支援を求める一方で、昇進については単なる収入増加だけでなく、より大きな役割への挑戦や理想のキャリア実現といった内発的な動機に基づく志向も有している可能性が示唆される」と同社。




