ライフネット生命保険は2026年6月1日、『親の入院・通院・介護に伴う子の負担実態調査』の結果を発表した。同調査は2026年4月2日〜3日、3年以内に親の入院・通院・介護において金銭的または時間的負担が発生した30〜69歳の男女824名を対象にインターネットで実施した。
入院・通院・介護に対する親の準備状況について、39%が「特に準備はしていなかった」と回答した。
実の親の貯蓄を「全く把握していなかった」と回答した人は25%、義理の親については30%。実の親の経済的な備えが「不十分だった」と感じた人は43%に達した。
「介護は突然やってくるものだということを実感した。資産や保険などの情報はなかなか自分たちから言い出しにくいが、元気なうちに共有しておくことが大切だと思った。」(40代)
親の入院・通院・介護の支援により自身の家計に影響があったと回答した人のお金の捻出方法は「自身の貯蓄の切り崩し・貯蓄ペースの鈍化」(60%)が最多だった。
支援にあたり子世代が負担した金額の平均は、入院で19万円、介護では31万円にのぼる。介護の場合は支援経験者の9%が100万円を超える負担をしており、状況によっては大きな支出になりうることがわかる。
最も負担が大きかった時の1ヶ月あたりの支援日数は、入院では7〜10日(17%)、通院では1〜2日(23%)、中でも介護の場合は「ほぼ毎日」が22%と最も多く、時間の負担も大きくなることがわかる。
親の入院・通院・介護により自身または家族の仕事に影響があった方にその具体的な内容を聞いたところ、「休暇の取得」(72%)「勤務時間の調整」(67%)が突出した。介護経験者においては18%が「退職」を選択しており、深刻な介護離職が浮き彫りになった。
親の入院・通院・介護の支援にあたって苦労したことは「サポートの時間を捻出すること」(45%)「移動などによる肉体的疲労」(37%)「疲労などによる体調不良」(36%)が上位となった。
親の入院・通院・介護の支援をした際の自身や家族への生活への影響は「自由時間や家族と過ごす時間への影響(59%)」「精神的な負担やストレス(57%)」が上位となった。
「フルタイムで働きながら、急な通院の付き添いや入院対応に追われ、職場への申し訳なさと親への義務感の間で常に葛藤していました。自分の時間が全く取れず、精神的に余裕がなくなったことが一番辛かったです。」(30代)
「自分にもまだ小さい子どもがいる中、親の通院ということで、精神的、肉体的負担が本当にすごかった。子どもも親もどちらも大事だから、手を抜く時にとても葛藤があった。」(30代)
「他に介護ができる家族がいなかったので、私が引き取って父の介護をしましたが、まだ私の子ども達も幼かったので、育児と介護と仕事とすべてをこなさなければいけない毎日で、とても大変でした。」(40代)
親が準備していたもの、子世代が思う準備されていてよかったものはそれぞれ「保険への加入」がトップとなった。 親に備えてほしかったことは「十分な貯蓄の準備」(32%)「資産情報のとりまとめ・共有」(27%)「生前整理」(24%)「保険への加入」(22%)が続いた。
親に備えてほしかった保険は「医療保険」(38%)「介護保険」(28%)「死亡保険」(23%)と続いた。
「親の入院や介護を経験して、自分の老後についても誰かに迷惑をかけずに生活したいと強く意識するようになりました。具体的には、貯蓄や保険の見直し、介護サービスの情報収集、生活環境のバリアフリー化など、早めの準備を心がけるようになりました。」(30代)
「急に何が起こるか分からないと思い知らされ、夫に新たに医療保険に加入してもらった。」(40代)
「子どもには迷惑をかけたくないとあらためて強く思った。自己完結できるよう老後の貯蓄を真剣に考え準備を始めた。」(40代)





