ご存知のとおり、土用の丑の日が近づくと、各チェーンがこぞって“うなぎ商戦”を繰り広げる。今年も定番のうな丼やひつまぶしが並ぶなか、予想外の角度からの提案で目を引くのがココスの新作「うなぎのふわとろオムライス~デミグラスソース~」である。

うなぎとオムライス。ウマそうではあるが、相性のほどは定かではない。というか、まったくイメージがつかない。さて、どうしたものか……と悩んだ末に食べてみた結果、予想外の化学反応が炸裂! これは食べなきゃマジでもったいないぞ〜!

ココス「うなぎのふわとろオムライス~デミグラスソース~」を実食

うなぎ商戦の最前線に立つファミレスチェーン「ココス」。これまでうなぎフェア期間中は、うなぎを丸々一匹使った「うなぎ一匹極み丼」的なメニューが中核を担っていた。それは今シーズンも同様ではあるようだが、今回は新たに「うなぎのふわとろオムライス~デミグラスソース~」(1,529円)なる新メニューが登場! なんと甘美な響きなんだ……。

いや、でも……ちょ、待てよ? うなぎとオムライスって合うのか? しかもデミグラスソースって……。これまでのうなぎ料理で、デミグラスソースと合わせた事例ってあるのかな? あるにはあるのだろうけど、一般化してないということは、あんまり合わないんじゃないの? という邪推も成り立つ。

かといって、これをスルーできるほど諦観してるわけでもない。ええい、とりあえず食べてみようじゃないの! ってことで注文して届いたのが……

こちらッ!

うぉぉぉぉおおおおおい!!!! 何事なの!? めっっっちゃウマそうーーー!!!!! ヤバいぞこれ、神秘的なムードすら漂ってるぞ……。頂(いただき)に鎮座するうなぎ、黄金のオーラを放つオムレツ、そしてそれらを優しく包み込むように添えられたデミグラスソース……。まさに完全無欠のフォーメーション。美しすぎる。

できればこのまま1時間くらい愛でていたい。が、温かいうちにいただかなければ罰が当たりそうだ。えーと、まずは……そうだな。うん、オムライスだけで食べてみよう。いただきます!

……はい、優勝ォォォオオオ!!!! 相変わらず、うっっっめぇぇぇえええ〜!!!! 改めて思うが、ココスのビーフシチューは本当にウマい! ワインの芳醇な香りが立ち上がり、牛肉の旨みを極限まで凝縮したような濃厚なコク……これだけでワインを一本空けられるんじゃないかと思うほど完成度が高い。

そんなビーフシチューを、ブランド卵「茜美人」を3個も使ったというふわとろオムレツに合わせているのだから、美味しくないわけがない。バターの香りをまとった半熟卵が濃厚なデミグラスを優しく吸収し、身体中に幸せが広がっていく……。

さぁ、そろそろいきますか。満を持して、うなぎと一緒に頬張ってみますか。さぁ、どうだ!? パクッ。

……ふぁ? ちょ待っ……めちゃくちゃ合うじゃん……。えーと、想像をはるかに超えるウマさだよね、これ……。うわっ! うわぁぁぁあああ! うっ、うっ、ウッッッッッッマーーッ!!!

ココスのうなぎは三度焼きによって香ばしさを引き出しているらしく、風味豊か。身も驚くほどふっくらしている。で、そのふわとろ食感がオムレツのふわとろ感と予想外にリンク! 角度こそ違うが、「ふわとろ×ふわとろ」の掛け算が生じている。そう、これはまるで悟天とトランクス。掛け算どころじゃない。何乗にも幸福感を増幅する“フュージョン”が発動している。ウマすぎるぞ、これ……。なんなの……?

で、デミグラスソースとうなぎのタレの相性もハンパじゃない! 風味はまったく違うのに、不思議とケンカしない。どちらも甘みと塩味のバランスを軸にしたソースだからだろうか。濃厚なコク同士が自然につながり合い、「最初からこういう料理でしたけど何か」と言わんばかりのドヤ顔でこちらの様子をうかがってくる。

さらに、山椒をかけて食べてみると……

くぅ〜〜〜、たまらんッ……! 山椒ならではの爽やかな香りが立ち上がり、濃厚だったデミグラスとうなぎの脂の風味がキリッと引き締まる。味わいは一気に和の方向へシフト。刻み大葉の爽やかな香りも加わり、最後までまったく重たさを感じさせない。

ココスの「うなぎのふわとろオムライス~デミグラスソース~」、マジでここ数年で食べた鰻料理のなかで一番ウマいかもしれん。

っていうか、危ねぇ危ねぇ……。これを色物扱いしてスルーしてたらヤバかった。この神メニューを知らずに夏を越すところだったじゃん。間一髪、判断が間に合った……!

「純氷ふわふわかき氷 ドバイチョコ」も実食

この日の締めは、ココス夏の定番「純氷ふわふわかき氷」シリーズの新作「ドバイチョコ」を指名。相変わらず、ギョッとするほどデカい。

マイナス10℃前後で48時間以上かけて作られた純氷は、口へ運ぶと雪のようにふわっと溶ける。その上に香ばしいピスタチオシロップ、カダイフ、ローストピスタチオ、ホイップが重なり、さらに別添えのチョコソースをかければ、ザクザク食感と濃厚なチョコのコクが一気に開花! まさに“ドバイチョコ”をそのままかき氷へ落とし込んだような贅沢な味わいだ。

サイズはかなり大きいが、追いシロップのおかげで最後まで飽きずに楽しめるのもうれしい。うなぎでスタミナをチャージし、最後はふわふわかき氷でひんやりクールダウン。うん、いいと思います!

今夏のココスも依然として絶好調。なかでも「うなぎのふわとろオムライス~デミグラスソース~」は、見た目のインパクトを遥かに超える完成度の高さが光る一皿だ。土用の丑の日に、ちょっと変わったうなぎ料理を楽しみたい人には、自信を持っておすすめしたい。