転職サービス「doda」は2026年7月16日、「年代別 転職時の年収変動レポート(2025年度版)」を発表した。本調査は2023年4月1日~2026年3月31日、dodaエージェントサービスを利用して転職した人を対象に、年代別の決定年収や転職前後の年収変動を分析したもの。

  • 年代別 転職時の年収変動レポート(2025年度版)

    年代別 転職時の年収変動レポート(2025年度版)

平均決定年収は3年間で約14万円増、即戦力人材の需要が拡大

転職決定者全体の平均決定年収額は、2023年度から2025年度までの3年間で約14万円上昇した。背景には、コロナ禍後の市場環境の変化による業界変革や新規事業の立ち上げ、AI活用の加速などを受け、企業の即戦力・専門人材への採用ニーズが高まったことがあるという。

  • 全体 平均決定年収額伸び率の推移

    全体 平均決定年収額伸び率の推移

また、転職決定者数全体の伸び率が110%だったのに対し、40代は117%と全世代で最も高い伸びを記録。

  • 年代別「doda」エージェントサービスを利用した転職決定者数伸び率の推移

    年代別「doda」エージェントサービスを利用した転職決定者数伸び率の推移

決定年収800万円以上の転職決定者数も3年間で121%に増加しており、企業の採用競争が激化する中で提示年収の引き上げが進んだと分析している。

  • 800万円以上の年収区分の決定者数伸び率の推移

    800万円以上の年収区分の決定者数伸び率の推移

20代は平均決定年収が約17万円増、約3人に2人が年収アップ

20代の平均決定年収額は、2023年度の403万円から2025年度には420万円となり、約17万円増加した。

転職前後の年収変動では、平均アップ額が16万円から21万円へ拡大。転職後に年収が増えた人の割合も61.7%から64.0%へ上昇し、約3人に2人が転職による年収アップを実現している。

  • 20代転職時の年収変動

    20代転職時の年収変動

転職前後の年収変動では、平均アップ額が16万円から21万円へ拡大。転職後に年収が増えた人の割合も61.7%から64.0%へ上昇し、約3人に2人が転職による年収アップを実現している。

  • 20代転職前後の年収変化の推移

    20代転職前後の年収変化の推移

企業では若手人材への採用意欲が引き続き高い一方、主体的に学び続ける姿勢や、新しい技術・ツールを活用する力がより重視される傾向にあるという。

30代は平均決定年収が約14万円増、働きやすい環境づくりも重要に

30代の平均決定年収額は488万円から502万円となり、約14万円増加した。

  • 30代転職時の年収変動

    30代転職時の年収変動

転職前後の平均年収アップ額も8万円から10万円へ拡大し、年収が増えた人の割合は57.0%から58.4%へ上昇。3年連続で増加している。

  • 30代転職前後の年収変化の推移

    30代転職前後の年収変化の推移

30代は専門性やマネジメント経験を持つ中核人材として採用ニーズが高く、企業には競争力のある年収提示に加え、多様なキャリア形成や働きやすい環境づくりも重要になると分析している。

40代は平均決定年収が約4万円減も、前職との差は縮小

40代の平均決定年収額は563万円から559万円となり、約4万円減少した。一方、転職前後の平均年収差はマイナス7万円からマイナス6万円へ縮小している。

  • 40代転職時の年収変動

    40代転職時の年収変動

転職決定者数は2023年度比で17%増加し、全世代で最も高い伸びとなったほか、転職後に年収が増えた人の割合も引き続き半数を超えた。

  • 40代転職前後の年収変化の推移

    40代転職前後の年収変化の推移

同社は、40代は転職直後の年収よりも将来的な昇進や昇格、長期的なキャリア形成を重視して転職先を選ぶケースが増えていると分析。企業の即戦力採用ニーズは今後も高い状況が続くとみられ、40代の平均決定年収額も上昇する可能性があるとしている。