
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、上田淳子さん
◆音声だからこそ膨らむ想像力
れなち:上田さんの最新の著書「料理たのしくなる相談室」は、ポッドキャスト番組「料理たのしくなる相談室」をもとに作られている1冊なんですよね?
上田:そうなんです。最初は「料理について掘り下げたことを本にしたい」と思って企画を考えていたんですけど、やっぱり、本にしてしまうと届けたい世代には届かないなと。それで、「どうしたら……」と考えたときに、今いろんなメディアがあるなかで、「映像でもないな、文字でもないな……音だったらどうなるだろう?」って思ったんです。最初はちょっと冒険のような気持ちで始めたんですけど、もうかれこれ2年以上続けています。
れなち:お料理って、見た目とか焼き加減とかを写真や映像で見せたくなるのかなと思いますけど、どうして音声だけで始めたのですか?
上田:見えないぶん、みんなが想像してくれるんですよ。お仕着せの映像だったら、「そんな包丁ないし、まな板もないし、鍋もない」ってなってしまうんですけど、(音声だと)ご自身の持っているもののなかで想像を膨らませる。そうしたら「私にもできるかもしれない」っていう夢も膨らむ。そこが音のいいところかな。
れなち:なるほど! ある種、自分で想像を膨らませて、そこに辿り着くような“余白の楽しさ”で、ポッドキャストを聴いてくださる方々も増えていったということなんですね。
上田:そうなんです。音だけでポークソテーの作り方をご紹介して、その後に「実際に作ってみました。うまくできました!」っていうメールをいただいて、「音だけでも皆さんやってくださるんだ!」っていうのがうれしかったですね。
◆料理の「意味」を知る楽しさ
れなち:番組でお話しているなかで、好奇心を掻き立てたり、「やってみよう!」って思わせたりするために意識していることはありますか?
上田:「手順を明確にする」ということと、その手順を「なぜやるか」ということを散りばめるのが一番大事かなって思います。
れなち:確かに。私も料理を少しするんですけど、全然していなかった頃は、料理酒とかが何のために存在していて、何に役立てられているのかがよく分かっていなかったなと思いますね。
上田:ね。それをちょっと知るだけで、1回きりのレシピじゃなくなるし、その使い方を他の料理にも反映できる。それも楽しいところかなと。
れなち:「書いてあるから」じゃなくて、実際にこういう効果が食材に与えられていることも知ることができるから、「今度こうしてみよう」ってトライができると。
上田:それはやっぱり、耳から聴くことで……例えば、親やおばあちゃんに教えてもらうときのような、人から直接教わるときと同じ良さがあるのかなと思いますね。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/
番組公式X:@darehanaTFM