北陸鉄道は、石川線に2027年度から導入する新型車両「1M(ひゃくまん)系」のデザインを決定したと発表した。今年4~5月にウェブと有人駅で実施したデザイン投票の結果、最多得票となったデザイン案2「空に始まり、海へ続く」が採用された。
新型車両の形式名について、「石川県が加賀百万石の歴史を持ち、総人口も約100万人であること」にちなみ「1M(ひゃくまん)系」と命名。「M」は「Million=100万」を意味するという。
デザイン投票はオンラインでの投票に加え、北鉄金沢駅、内灘駅、野町駅、新西金沢駅、鶴来駅で紙による一般投票も実施。デザイン案1「加賀百万石の地」は983票(ウェブ538票・一般445票)、デザイン案2「空に始まり、海へ続く」は1,653票(ウェブ1,067票・一般591票)、デザイン案3「街を熱する飛ぶ力」は957票(ウェブ526票・一般431票)を獲得した。
採用された「空に始まり、海へ続く」のデザインは、白山連峰や日本海、手取川といった横方向に広がる自然を伝統工芸である加賀水引をモチーフとした横ストライプで表現。前面形状は白山比咩神社や白山手取川ジオパークの扇状地を表現している。カラーバリーションは加賀五彩に北陸鉄道のオレンジを合わせた計6色となる。
内装デザインは白山比咩神社の幣拝殿内をイメージし、モダンにまとめたとのこと。モケットは巫女装束などから着想を得て、加賀五彩の「臙脂(えんじ)」を基調としている。床材は幣殿内の床板をイメージした木目柄とし、側壁は拝殿内の垂幕や穢れなき神聖な色である白を基調に、妻壁は空間を引き締める黒を用いて浄化や静寂の意味合いを表現したとのこと。
新型車両1M系は2両編成で6編成を運用予定。出入口付近に優先席とフリースペースを配置し、車いす利用者にも乗降しやすいレイアウトとするほか、視認性を高めたデジタル案内表示器を設置し、現在地や路線図、沿線案内などわかりやすく表示するという。制御方式を省エネルギー型に変更することで、電力消費量の約60%低減が見込まれている。


