RIZINGは7月14日、「夏の土用」に関する認知や風習についての調査結果を発表した。調査は2026年6月30日、全国の20歳以上80歳未満の男女600名を対象にインターネットで行われた。
「土用」は認知されている一方、若年層では"知らない"が約4割
「『土用(どよう)』という期間を知っているか?」と尋ねたところ、「内容までよく知っている」と「名前は知っているが詳しくは知らない」を合わせると全体の7割超(73.8%)となり、多くの人が「土用」という言葉自体は認知していることが分かった。
一方で、年代別に見ると認知度には大きな差が見られる。20代では「知らない」(39.0%)が約4割を占めたのに対し、70代では「内容までよく知っている」(33.0%)が最も高く、若年層ほど土用の認知が低く、高齢層ほど理解が深い傾向が明らかになった。
また、40代以降は「名前は知っているが詳しくは知らない」が5~6割を占めており、土用という言葉は広く知られている一方で、意味や過ごし方までは十分に理解されていない人が多いこともうかがえる。
「土用に避けた方が良いこと」を知らない人が半数以上
次に、「土用の期間中に避けた方が良いとされていること」について尋ねたところ、「知らない/わからない」(55.0%)が最も多く、半数以上が具体的な内容を知らないことが分かった。
また、「土用に避けた方が良いことはないと思う」と回答した人も3割弱(27.7%)に上り、特に20代では半数(54.0%)を超えている。一方で40代以降ではこの割合が大きく減少しており、年代が上がるほど土用に対する伝統的な考え方が浸透している様子がうかがえる。
避けた方が良いこととして最も認知されていたのは「引っ越し」(9.0%)で、土用とされる土いじりや増改築、転職、結婚などはいずれも1割未満にとどまり、多くの人が土用に関する具体的な風習までは知らない実態が浮き彫りとなった。
「土用=うなぎ」は定着も、それ以外の風習は認知不足
続いて、「土用の期間中にすると良いとされていること」について尋ねたところ、「『う』の付く食べ物を食べる」(62.0%)が最多だった。「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣は広く定着していることが分かった。
しかし、年代別では40代が約8割(79.0%)と最も高く、70代でも7割超(74.0%)、50代でも6割超(65.0%)となるなど、中高年層では高い認知率となっている。一方、20代は4割弱(38.0%)にとどまり、若い世代では土用と食文化との結び付きが薄れつつあることがうかがえる。
一方で、「黒い食べ物を食べる」(16.5%)、「虫干し(衣類や本などを陰干しすること)」(5.3%)、「土用の間日に土いじりや工事を行う」(3.2%)、「神社やお寺へ参拝する」(3%)と、古くから伝わる土用の風習はほとんど知られていなかった。
また、「知らない/わからない」(16.0%)、「土用にすると良いことはないと思う」(13.3%)はどちらも1割台となっており、「土用の丑の日=うなぎ」という認知は定着している一方で、本来の土用の意味や過ごし方については十分に浸透していないことが明らかになった。
夏の土用が始まる時期に知っておきたいこと
YouTubeチャンネル「金運上昇チャンネル」を運営する金運師・たかみー氏が、「土用期間中のNG行動・OK行動」を解説している。
7月20日から8月6日までは「夏の土用」の期間。土用は古くから、土を司る神様の力が強まる時期とされ、土を動かす作業や人生の大きな節目となる決断は慎重に行うのがよいと考えられてきたという。「今年の夏土用は18日間と長く、夏休みシーズンとも重なるため、すべての予定を避けることは現実的ではない。そのため、土用の期間に避けた方が良いとされることを知るとともに、この時期ならではの過ごし方や、やむを得ず予定を入れる場合の対処法を知っておくことが大切」とたかみー氏。
土用の期間に避けた方が良いこと
土用の期間中は、ガーデニングや家庭菜園、増改築、地鎮祭など土を動かすことのほか、引っ越し、新居購入、転職、就職、結婚、開業など、人生の大きな節目となる出来事は避けた方が良いといわれているとのこと。これは、土用が運気の流れが不安定になりやすい時期と考えられており、大きな決断や新しいスタートを切ると、物事が思うように進みにくくなると伝えられているためだそうだ。ただし、予定を変更できない場合は、土用の障りが出にくいとされる「間日(まび)」を活用するのがおすすめとのこと。2026年の夏土用の間日は、7月21日、28日、29日、8月2日の4日間となる。
また、7月26日から8月12日は「ライオンズゲート」の期間とも重なるという。スピリチュアルの世界では、宇宙と地球をつなぐエネルギーが高まる特別な期間とされており、前向きな行動や新たな挑戦を後押しすると考えられているそうだ。特に7月28日は、ライオンズゲート期間中であることに加え、辰の日と大明日が重なる縁起の良い日でもあるため、大切な予定を入れる候補日にすると良いとのことだ。
土用の期間にやると良いこと
1.「う」の付く食べ物・黒い食べ物を食べる
土用には「土用の食い養生」という考え方があり、夏バテ予防や体力回復のため、「う」の付く食べ物や黒い食べ物を食べる風習がある。うなぎをはじめ、梅干し、うどん、瓜(うり)などの「う」の付く食べ物や、黒ごま、ひじき、黒豆、しじみ、昆布などの黒い食べ物は、古くから縁起が良いとされてきた。旬の食材を取り入れながら、夏の疲れを癒やし、体調を整えることがおすすめだという。
2.土用干しをする
土用の時期は一年の中でも日差しが強く、昔から梅干しや衣類、書籍、書類などを干す「土用干し」が行われてきた。湿気を取り除いて保存性を高めるだけでなく、陽の気を取り入れ、家の中の気の流れを整える意味もあるとされている。衣類や本を干したり、クローゼットや引き出しを開けて風を通したりするだけでも、住まい全体をリフレッシュできる。
3.ゆっくり過ごして心身を整える
土用は季節の変わり目であり、心身ともに疲れが出やすい時期のため、新しいことに無理に挑戦するよりも、自分自身を整える時間を意識することが大切。十分な睡眠をとる、昼寝をする、ストレッチや散歩など軽い運動を取り入れるなど、心と体を休めることで、土用明けを気持ちよく迎えやすくなる。
4.温泉や入浴を楽しむ
温泉に出掛けたり、湯船にゆっくり浸かったりすることで、心身がリラックスし、疲れや気分をリセットしやすくなる。天然塩やお気に入りの入浴剤を取り入れるのもおすすめとのこと。忙しい毎日だからこそ、自分を労わる時間を持つことが、土用を穏やかに過ごすことにつながる。
5.土用明けに向けて計画を立てる・学ぶ
土用は「立ち止まる期間」であると同時に、次の季節へ向けた準備期間でもある。目標を書き出したり、読書や勉強をしたり、今後のスケジュールを整理したりすることで、土用明けからスムーズに行動へ移しやすくなる。
6.吉日や間日を上手に活用する
土用期間中でも、間日は土を司る神様「土公神(どくしん/どくこうしん)」の障りがない日とされ、土に関する作業や重要な予定を入れるのに適していると伝えられている。また、一粒万倍日などの吉日を活用することで、土用の影響が和らぐと考えられている。「契約日や新しく購入した物の使い始め、引っ越し後の住み始めなどは、こうした吉日に合わせるのも良いでしょう」(たかみー氏)
どうしても土用期間中に避けた方が良いことをする場合の対処法
土公神様へ事前に報告し、感謝の気持ちを伝える
土用期間中に土を動かす工事やガーデニングなどを行う場合は、土公神様へ「事情があって作業をします。よろしくお願いいたします」と事前に報告し、お詫びと感謝の気持ちを伝えると良いとされている。また、うっかり土を動かしてしまった場合も、「知らずに土を動かしてしまいました。ごめんなさい」と一言伝えることで、自然や土地への敬意を表すことが大切だという。
三宝荒神や普賢菩薩へ参拝する
土公神は、かまどの神様として知られる三宝荒神(さんぽうこうじん)や普賢菩薩(ふじんぼさつ)と結び付けて考えられることがある。神社や寺院へ参拝し、お札を授かってキッチンに祀ることは、土用期間を穏やかに過ごすための開運アクションの一つとされている。
キッチンを掃除する
三宝荒神は火とかまどを守る神様であり、浄化の神様でもあるため、穢れや邪気を嫌うとされている。キッチンをきれいに掃除することで、住まい全体の気の流れが整い、土用期間中も神様のご加護や金運のご利益を受けやすくなると考えられている。
日本酒をお供えする
土を動かす予定がある場合は、庭など作業を行う場所やキッチンに日本酒をお供えし、土公神様や三宝荒神へ感謝の気持ちを伝える風習がある。形式にこだわる必要はないが、自然や土地への感謝を形にすることで、穏やかな気持ちで土用を過ごしやすくなる。
キャンドルやお香を焚く
三宝荒神は火の神様でもあるため、古くから火をお供えする風習が伝えられている。キッチンでキャンドルを灯したり、お香を焚いたりすることで、場が浄化され、心も落ち着きやすくなるとされている。
土用は「慎重に過ごし、次の季節への準備をする期間」
「土用は"何もしてはいけない怖い期間"ではありません。季節の変わり目だからこそ、無理に前へ進むのではなく、一度立ち止まって心身や住環境を整え、次の季節への準備をする期間です。土用ならではの過ごし方を取り入れながら、必要に応じて間日や吉日を上手に活用することで、より穏やかに夏の土用を過ごせるでしょう」(たかみー氏)




