4月期の『君が死刑になる前に』(読売テレビ・日本テレビ系)で地上波連続ドラマ初主演を果たした加藤清史郎が、6月30日スタートの『スピナーベイト』(フジテレビ、毎週火曜25:30~ ※関東ローカル/TVerで無料見逃し配信、FODで独占見放題配信)で2クール連続主演を務める。

メディアミックス展開した『セトウツミ』や、アニメ『オッドタクシー』、ドラマ『シナントロープ』などで知られるクリエイター・此元和津也氏の漫画原作を実写化した今作で加藤が演じるのは、自警団「スピナーベイト」に所属するさえない男子高校生・三井宏太。あるとき、町で連続殺人事件が発生。絶対的序列に支配された組織の中で、三井は連続殺人犯を追うことになる。

数時間に1回エゴサーチをするほど真摯(しんし)に世間の声と向き合いながら、「こんな僕が主演でいいんだろうか」という感覚がずっとあるという加藤。それでも、「責任があるかどうかではなく、責任感を持てるかどうか」と、向き合う姿勢を語った。

  • 加藤清史郎 撮影:蔦野裕

    加藤清史郎 撮影:蔦野裕

露出しているものは極力目を通しておきたい

――以前、映画『#ハンド全力』の際にお話を伺いました。あちらも主演作でしたが、とても好きな作品です。

ありがとうございます。僕も、ここ数カ月で2回観ました。サブスクで「今、加藤清史郎扱いの作品って、どんなものがあるんだろう」と調べていたら出てきて。久しぶりに観ました。

――ご自身の出演作を見返すというのは、よくされることなのですか?

全部は難しいのですが、基本、自分が出ているものや露出しているものは極力目を通しておきたいという気持ちがあるんです。出演作だけじゃなく、ファンの方の投稿とか、まとめ記事とか、昔のイベント映像の切り抜きとかも見ますね。「加藤清史郎」って打ち込むとすごい数の動画が出てくるので、一通り見ておこうと思って。なんなら、数時間に1回は「清史郎」で検索してます。

――それはすごい!

エゴサーチは、一言一句逃さず全部見るくらいの勢いで(笑)。それをどう捉えてどう吸収するかは人それぞれ。取捨選択ができるかどうかが、ネットと関わっていく上ではとても大事だと思います。

「見た人たちの生きる上での何かになってくれたら」

――『君が死刑になる前に』も大きな話題になったばかりですが、『スピナーベイト』と、2クール連続での主演ドラマ放送になります。それこそエゴサーチも大変そうです。

見てくださっている方が増えているという実感は持たなきゃいけないとは思っています。映像、舞台、広告と、いろいろ見てくださっているんだなと。ただやっぱり子どもだった頃の印象が強い方も、まだ多いと感じています。何か発表するたびに「大きくなったね」「あんな子どもが」という反応が来たりして。8月で25歳のアラサーになるんですけど(笑)

――「こども店長」のCMが大きなインパクトを残しましたが、「子どもの頃の印象を払拭したい」という気持ちはありますか?

払拭って、絶対に無理じゃないですか。誰しもその子が子どもだった頃を知っていたら、その印象は忘れないものだと思います。だから、昔を知ってくださっている方には、「成長したんだな」という面を見ていただけたらうれしいし、主演という肩書きを名前の隣につけていただけるというのは、より多くの人に加藤清史郎という存在に触れて、今の僕を知ってもらえるきっかけになるんじゃないかと。一生懸命、客観視して考えると、そう思います(笑)

ただ、主観で言うと、「こんな僕が主演でいいんだろうか」という感覚は正直ずっとあって。

――「こんな僕が」という感覚は、謙そんではなくて?

人気者になりたいわけでも、有名になりたいわけでもないというか。僕自身を見てもらいたいという気持ちも、実はそんなにないんです。別の人間として、その人を生きることが好きで、素敵だと感じた作品で、僕がその人として生きることで、作品がより多くの人に届いたり、多くなくても、見た人たちの生きる上での何かになってくれたら…というのが僕のモットー。

ただ、事務所の方や、信頼してオファーをくださった方々、楽しみにしてくださっているファンの方々に対して、「こんな僕が」と言い続けたままでやっていては失礼になってしまう。だから主演なら主演として、「僕がこの作品の主演なんです」と、向き合っていくしかないなと。