「完成するかよりも、家に帰れるか不安でした」――。内藤瑛亮監督が、映画『氷血』の記録的豪雪の中での撮影を振り返った。ロケバスが何度も動けなくなる過酷な状況を明かし、無事に作品を届けられた喜びを語っている。

  • 内藤瑛亮監督 =オフィシャル提供

    内藤瑛亮監督 =オフィシャル提供

内藤瑛亮監督が映画『氷血』撮影時の苦労を語る

映画『氷血』(7月3日より全国公開)の完成披露上映会が17日に都内で行われ、北山宏光、加藤千尋、内藤瑛亮監督が登壇した。

内藤監督は記録的豪雪の中での撮影を振り返り「キャストの乗るロケバスが7回くらいスタックしてみんなで押して動かしたこともありました。あの時は完成するかよりも、家に帰れるか不安でしたが、なんとか家に帰ることができて完成までこぎつけ、こうしてお客様に届けることができて嬉しいです」と知られざる撮影時の苦労を明かした。

また、今作がホラー映画初主演となる北山の印象について、内藤監督は「ソロアーティストとして自身でディレクションされている事もあって、監督と近い目線で作品を作ってくれた」と感謝。念願のホラー映画初出演だという加藤の印象については「本当にホラーガチ勢なので、1言えば10わかってくれる。人間ならざるものを演じる場面の息遣いや動きも絶妙だった」と絶賛した。

最後に内藤監督は「一人でも多くの方が嫌な気持ちになってくれたら嬉しいですし、人によっては爽快感や高揚を感じるような展開もあるので、観てくれた方々がどんなリアクションをしてくれるのか楽しみ」と公開後の反響に興味津々。

加藤も「この作品はホラーではありますが、日本の誇らしい部分が散りばめられています。本当に怖いものが好きな人も恐怖を味わえますし、最後に私は『気持ち良い!』と思いました。この暑い夏に『氷血』の時間を味わってください!」と語り、北山は「この大きなスクリーンで冷気と恐怖を味わっていただけたら嬉しいです」と呼びかけていた。

(C)2026映画 「氷血」 製作委員会 配給:ショウゲート

【編集部MEMO】
映画『氷血』ストーリー
幼い息子・晶を連れて、豪雪地帯にある夫の実家に移住した稔(北山宏光)と悠希(加藤千尋)の夫妻。穏やかな日常を願った二人だったが、認知症の父・茂は、なぜか悠希にだけ激しく怯え、亡き妻の名を叫ぶ。ある朝、茂は異常な姿で怪死する――その瞬間を境に、家族は疑念と恐怖に苛まれ、やがて、家の中には不気味な“白い女”が次々と現れ、日常を侵していく。稔は気が触れたかのように、“白い女”の絵を描き続け、幼い晶の目には母の姿が次第に“別の何か”へと映りはじめ、家族は一人、また一人と壊れていく――。雪の結晶に魅入られ、理性を失った稔、侵蝕される悠希、そして危険にさらされる晶。これは、呪いか、幻想か、それとも現実なのか。雪原が鮮血に染まるとき、未知の“白い恐怖”が姿を現し、残虐に暴走する――。