シャボン玉石けんは2026年6月5日、「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」の結果を発表した。本調査は2026年5月18日〜21日、全国の20代〜60代の男女331人を対象に、インターネット調査にて行われたもの。無添加石けんのパイオニアである同社は、人工的な香料などによって体調不良を引き起こす香害の被害が増えやすい夏の6月・7月を「無香料・無添加石けん月間」と定めており、本調査から香りを取り巻く環境における人々の意識と行動の変化が明らかになったとのことである。
人工的な香料に77%が不快感を覚え47%が体調不良を経験、一方で89%が香料入り製品を使用する実態
調査の結果、人工的な香料に対して「不快感を覚える」と回答した人は77%にのぼった。
また、「体調不良を経験したことがある」と回答した人も47%に達した。
不快な経験や体調不良を経験した状況として、食品の買い物中に近くの人から柔軟剤や洗剤、化粧品が混ざったような匂いがして何も買う気になれなかったという声や、暑い時期の満員電車で柔軟剤の強い香りがこもっており気持ちが悪くなったという具体的な声が寄せられている。
一方で、香料入り製品の使用は89%にのぼり、香料入りの製品が日常生活に広く浸透している実態も明らかになった。
「香害」認知度は84%で「化学物質過敏症」は78%、認知した人の約3割が行動を見直し
柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料で体調不良を引き起こす「香害」を認知している人は84%にのぼった。
また、洗剤や柔軟剤、消臭剤などに含まれる微量の化学物質に反応して頭痛やめまい、倦怠感等の症状を引き起こす疾患である「化学物質過敏症」は78%となった。
さらに、これらの問題について「知っている」と回答した人のうち約3割が、使用製品や日常の行動を見直すなどの変化を起こしている。
行動に移すきっかけになる要因としては、1位が「香料が自分や他人の体調不良の原因になると知ったとき」、2位が「食事中に、食材の本来の味や香りを楽しみたい時」、3位が「無香料製品を使うことが、リラックスにつながると感じたとき」となった。具体的な行動の変化として、シャンプーや洗剤などを無香料のもので選ぶようにした、下着など直接肌に触れるものは香料入りを使わないようにしているといった声があがっている。
53%が「複数の香りによる疲れ」を実感、65%が無香料の心地よさを経験
生活環境において「複数の香りによる疲れ」を感じている人は53%にのぼることが明らかになった。こうした状況を背景に、人工的な香料に頼らない暮らしの価値への関心も高まりつつある。
実際に、65%が「無香料の心地よさ」を実感した経験があると回答した。香料がないことで「より心地よい」と感じた場面の1位は「食事の時、本来の味や香りを楽しめた」、2位は「外を歩いている時、季節や自然の香りを感じられた」、3位は「家でリラックスしている時、落ち着けた」の順となり、無香料を取り入れることでより豊かで快適な暮らしにつながる側面が示されている。
国内外における関心の高まりと無香料製品市場の成長予測
柔軟剤や香水などに含まれる化学物質が原因となり、体調不良や不快感を引き起こす香害を含む化学物質過敏症の問題は、日本でも年々関心が高まっている。国内調査では小中学生の約1割が香り付き製品によって体調不良を経験しているとされるなど、日常生活の中に広く存在する課題となっている。
一方で近年は、こうした背景を受けて無香料や低刺激性といった製品への関心も高まっており、日本における無香料の洗浄製品市場は2036年まで年平均成長率(CAGR)5.1%で成長すると予測されている。香害への対応にとどまらず、香りを控えるという選択肢が、より快適な暮らしを実現するひとつの価値として社会に広がりつつあると言える。
直近7年の調査結果比較と今後の取り組み
2020年から2026年にかけての直近7年間の調査結果を比較すると、「香料による体調不良経験率」は毎年増加しており、健康への影響拡大が考えられる。また、「香害」「化学物質過敏症」の認知度は年々上昇傾向にある。一方で、香料入り製品の使用率は昨年から10%増の約9割と依然として高い状況にあることから、香害・化学物質過敏症への理解を一層深めるとともに、自身や周囲の健康に配慮した製品の使用について考えていくことが期待される。
シャボン玉石けんは、香害・化学物質過敏症をより多くの方に知っていただくべく、2018年より「香害」についての意見広告を実施している。この取り組みについては2026年も継続し、香害による健康被害についての社会的理解・配慮の必要性を継続的に発信していく。同社は、今後もさらなる啓発活動を展開し、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んでいくとのことである。








