「現時点で削除したほうがよいと思われる箇所があります」――。森友学園問題を巡り、財務省などで交わされていた“生々しいやりとり”が、開示された膨大な文書から浮かび上がってきた。長年続いてきた問題の真相は、どこまで明らかになったのか。

きょう25日(19:30~)にNHK総合で放送される『クローズアップ現代 徹底検証 森友文書(3)14万6,000ページ分析から何が』(NHK BSで5月26日4:30~5:00再放送)では、財務省が開示した約15万ページの文書をもとに、森友学園問題を改めて検証する。

  • 『クローズアップ現代 徹底検証 森友文書(3)14万6000ページ分析から何が』より (C)NHK

    『クローズアップ現代 徹底検証 森友文書(3)14万6000ページ分析から何が』より (C)NHK

14万6,000ページから見えた“内部のやりとり”

番組では、財務省が先月までに開示した主要文書約15万ページを分析。

その中には、「現時点で削除したほうがよいと思われる箇所があります」「森友案件は今後開示請求に関して極力新たな文書を開示しないように対応することで与党と調整」といった、財務省や近畿財務局内で交わされていたメールも含まれている。

改ざん問題の“真相”はどこまで見えたのか

森友学園問題では、国有地取引を巡り、決裁文書の改ざんが繰り返されたことが大きな問題となった。

2016年、森友学園と国の交渉のやりとりを、同席した建設会社の社員が不穏な空気を感じて録音していた。同番組の公式Xでは、放送の一部を公開。工事を担った建設会社社員は取材を受け、「国の説明は正しいと思いますか?」の質問に「思わないです」と回答。国側と森友学園側の間で、“あるストーリー”が作られていたという。

録音データでは、国側担当者が、「ストーリーはイメージしている」と話した上で、「3メートル以下からゴミが噴出しているとか写真とかもし残っていたらね……」と発言する場面も。一方、建設会社側は、「ちょっと待ってください。そこは語弊があります」「3メートル下から出てきたかどうか分からないですってお伝えしたんです」と応じており、交渉現場の生々しい空気が記録されている。

今回の放送では、新たな取材や開示された文書などから、値引きの経緯や改ざんの真相はどこまで明らかになったのかを検証していく。

【編集部MEMO】
『クローズアップ現代』は、NHK総合で毎週月~水曜19時30分から放送されている報道ドキュメンタリー番組。政治、経済、社会問題、最新トレンドなどをテーマに、徹底した現場取材と検証で掘り下げるスタイルが特徴。キャスターは桑子真帆。ナレーションは曜日ごとに担当が異なり、月曜は安元洋貴、火曜は小松未可子、水曜は中井和哉が担当している。