お手頃な価格で本格的な中華料理が楽しめる、すかいらーくグループの「バーミヤン」で、期間限定フェア「背脂夏の陣」が開催されている。豚の背脂がたっぷり載せられた2種類の麺メニューをさっそく実食してきた。

  • 「厚切り焼豚のバミ郎そば(マシ盛)」(1,199円)、「背脂醤油ラーメン」(879円)

    「厚切り焼豚のバミ郎そば(マシ盛)」(1,199円)、「背脂醤油ラーメン」(879円)

背脂って?

近年、ラーメンの具材として聞く機会が増えた「背脂」。豚肉の背中部分の脂を指すが、スープと一緒に煮込んで使う方法と、完成したラーメンの上に具材として振りかける方法がある。特に1990年代以降に隆盛を極めたのが後者の使い方だ。熱した背脂をザルに入れて振ることで、粒状の塊がスープにコッテリ感と脂由来のコクや甘みを加えてくれる。いわゆる「背脂チャッチャ系」と呼ばれるラーメンを発祥とし、京都ラーメンや燕三条ラーメン、それに二郎系などに特徴的に使われている。

こうした背脂は、ラーメン専門店では多く使われてきたが、ファミレスでは馴染みが薄い食材でもある。そんな中、バーミヤンは5月14日から7月1日まで、背脂を全面に押し出した期間限定メニュー2種類を擁した「背脂夏の陣」を開催している。

「背脂夏の陣」では、二郎系ラーメン「バミ郎そば」と、強いて言えば背脂チャッチャ系に分類されるであろう「背脂醤油ラーメン」の2種類のメニューが提供される。また、この2つに限り、セットメニューの「本格焼き餃子[6コ]・ごはんセット」(549円)が最大120円お得になるという。さっそく実食してきたのでレポートしよう。

"二郎系入門"におすすめ「厚切り焼豚のバミ郎そば」

最初に紹介するのは「厚切り焼豚のバミ郎そば」だ。言うまでもないが、意識しているのはいわゆる「二郎系」のラーメンだ。二郎系といえば、ワシワシ麺と呼ばれる固茹での極太麺に山と盛られたヤサイに数々の難解なコール(麺の茹で具合やトッピングの指定)、店の前の長蛇の列といった印象も強く、なかなか初心者には閾が高い雰囲気もあるが、バーミヤンなら子供連れでも気軽に入門できる。

さて、本メニューは濃厚な醤油スープにバミ郎そば専用のワシワシ麺、厚切り焼豚、もやし、キャベツ、ニンニクが盛り付けられ、その上に背脂が振りかけられている。価格は並盛りが989円、味付け玉子とネギが追加され、厚切り焼豚も1枚追加される「マシ盛」が1,199円だ。さらに55円で背脂増しが選択できるほか、ニンニクの追加は無料で行える。

その他は「バミ郎そば」専用トッピングの「厚切り焼豚」(1枚165円)に加え、「どっさり青ネギ」(121円)、「海苔5枚」(121円)、「山盛りきくらげ」(121円)、「メンマ」(132円)、「味付け玉子」(132円)、「自家製焼豚」(121円)といった麺類用トッピングのレギュラーメニューも利用できる。

今回は「マシ盛」にニンニク増、背脂増しで注文した。「マシ盛」は標準メニューに+210円で、味付け玉子(132円)+厚切り焼豚(165円)+どっさり青ネギ(121円)=418円が追加されるお得なメニューだ。どうせ食べるなら多いほうがいいでしょう?

  • 厚切り焼豚のバミ郎そば(マシ盛)は2,300kcal、塩分10.3g。高血圧の大敵としか言いようがない罪深さだ

    厚切り焼豚のバミ郎そば(マシ盛)は2,300kcal、塩分10.3g。高血圧の大敵としか言いようがない罪深さだ

二郎系というと、スープは豚骨醤油系だが、バミ郎そばは醤油ベースのスープで、こってりという感じではない。麺は通常のバーミヤンのラーメンよりだいぶ太く、しっかりした食感が印象的。このあたりは二郎系をしっかり踏襲できているが、茹で加減のオーダーはできない。

  • 極太のワシワシ麺は噛み応えがあってボリューミー。麺の増量ができないのは残念

    極太のワシワシ麺は噛み応えがあってボリューミー。麺の増量ができないのは残念

ヤサイはもやし300gとキャベツ30g。二郎系のイメージとしてよくある、山のように積み上げられたものと比べると、かなり控えめ。とはいえ、食べればスープをしっかり吸い込んだもやしに、甘みの強いキャベツには存在感がある。

背脂増しにしたところ、かなり山のように背脂が盛られてきた。とはいえ、どんぶりからはみ出すほど執拗に背脂を振りかけるようなものではなく、ファミレスらしい常識的かつ丁寧な盛り付けだ。ヤサイや麺、スープと絡めながらこってりとした旨みを堪能できる。どうせ頼むなら背脂増しがおすすめだ。

厚切り焼豚は、目測だが厚みは7〜8mm程度。通常の自家製焼豚よりも確かに1.5倍程度厚く、また柔らかく煮上がっており、とろける食感がいい。マシ盛では3枚付いてくるので、肉を食べている感がある。ガツンと食べたい人は、トッピングの追加も視野に入れたい。

ニンニクはデフォルトでも結構な量が入っているが、無料で追加も可能。別添の皿で提供されるので、必要に応じて投入しよう。

  • 別添のニンニクは無料提供。忘れずにオーダーしたい

    別添のニンニクは無料提供。忘れずにオーダーしたい

今回はセットメニューとして「本格焼き餃子[6コ]・ごはんセット」を追加した。価格は549円で、ごはんの大盛りが無料になっている。

  • 「本格焼き餃子[6コ]・ごはんセット」のごはん大盛り。最大で120円ぶんお得となっている(時間帯や曜日によって価格が異なる)

    「本格焼き餃子[6コ]・ごはんセット」のごはん大盛り。最大で120円ぶんお得となっている(時間帯や曜日によって価格が異なる)

ごはんにはバミ郎そばのスープ&背脂がよく合うので、麺を食べ終わったあと、お行儀悪くスープにごはんをぶち込んでもいいだろう。

二郎系というには多少ソフィスティケートされた感はあるが、行列や細かいルールに悩まされることなく、二郎系の片鱗を味わってみたいという人にはピッタリの入門者向けメニューだと感じられた。味も量もしっかり満足できるものだったので、がっつり量を食べたい人から二郎系入門者まで、ぜひ期間中に一度チャレンジしてみていただきたい。

  • きれいに完食、ごちそうさまでした

    きれいに完食、ごちそうさまでした

いつものラーメンの進化版「背脂醤油ラーメン」

もう1つの限定メニューが「背脂醤油ラーメン」(879円)だ。レギュラーメニューである「バーミヤンラーメン」と同じ中太ちぢれ麺に、自家製焼豚、メンマ、青ネギがトッピングされている。「マシ盛」(1,099円)では、ここに自家製焼豚と味付け玉子、大判海苔が追加される。今回は「マシ盛」で、麺大盛り(無料オプション)で注文した。

  • 背脂醤油ラーメン(マシ盛)。1,067kcal、塩分8.8gが「ヘルシー」と感じられるのは「バミ郎そば」に毒されているだろうか?

    背脂醤油ラーメン(マシ盛)。1,067kcal、塩分8.8gが「ヘルシー」と感じられるのは「バミ郎そば」に毒されているだろうか?

背脂醤油ラーメンは、誤解を恐れずに言えば、「バーミヤンラーメン」の背脂追加バージョン、といった趣き。醤油ベースのスープは背脂がコッテリしたコクを増してはいるものの、「バミ郎そば」と比べるとあっさりしており、ニンニクも入っていないのでパンチも弱め。麺も通常の中太麺なので、ワシワシと食べるというよりは、ズルズルとかき込む感じ。自家製焼豚も、肉厚なのに柔らかな厚切り焼豚と比べるとインパクトは薄め。要するに「普通のラーメン」の感覚だ。

  • 麺は通常のラーメンメニューと同じ、中太ちぢれ麺。ザ・スタンダードという感じで安心感がある

    麺は通常のラーメンメニューと同じ、中太ちぢれ麺。ザ・スタンダードという感じで安心感がある

先にバミ郎そばを食べてしまった故に比較してしまうからかもしれないが、こう、もう一息インパクトがあっても良かったように感じる。具体的には、同じバーミヤンで言えば、2019年8月に開催された「進め! 拉麺ロード」の「背脂醤油のとんしゃぶラーメン」のように、具材で変化をつけるなどの工夫があってもよかったように感じる。

「とはいえ、二郎系の「重さ」はちょっと......でもいつものメニューにちょっと変化がほしい......」といった人向きには、背脂のコクが楽しめる本メニューはちょうどいいだろう。また、とりあえず全メニュー制覇を考えている人には、先にこちらからチャレンジすることを提言しておく。

  • 「背脂醤油ラーメン」にも「本格焼き餃子[6コ]・ごはんセット」のごはん大盛りを付けて無事完食。餃子ライスとのセットという意味では安心感のある組み合わせだ

    「背脂醤油ラーメン」にも「本格焼き餃子[6コ]・ごはんセット」のごはん大盛りを付けて無事完食。餃子ライスとのセットという意味では安心感のある組み合わせだ

バーミヤンの「背脂夏の陣」では、ボリューム感あるスタミナメニューがお得に楽しめる。これから梅雨時を迎え、寒暖差などで体調を崩しがちな季節だが、ぜひ背脂パワーでスタミナをつけて乗り切っていただきたい。