レバレジーズは5月19日、同社が運営するオンライン診療プラットフォーム「レバクリ」が実施した「オンライン診療の利用に関する実態調査」の結果を発表。オンライン診療の利用経験者の8割以上がメリットを感じたと回答し、60代以上では夜間・休日の受診手段としての需要が目立つ結果となった。

  • オンライン診療の利用に関する実態調査(出典:レバクリ)

    オンライン診療の利用に関する実態調査(出所:レバクリ)

調査によると、オンライン診療を初めて利用した時期は「2020年~2021年ごろ」が24.3%で最多となり、次いで「2022年~2023年ごろ」が22.0%だった。

  • オンライン診療を初めて利用した時期(出典:レバクリ)

    オンライン診療を初めて利用した時期(出所:レバクリ)

利用した診療科目・悩みは「風邪や発熱等による内科」が32.0%で最も多く、「AGA」が14.2%、「耳鼻咽喉科・アレルギー科」が13.9%と続いた。

  • オンライン診療で利用したことがある科目・悩み(出典:レバクリ)

    オンライン診療で利用したことがある科目・悩み(出所:レバクリ)

利用頻度は「1回のみ」や「過去に数回程度」といったスポット利用が合計60.5%を占めたが、約4割は定期的に利用していることも分かった。

  • オンライン診療の利用頻度(出典:レバクリ)

    オンライン診療の利用頻度(出所:レバクリ)

メリットについては「非常に感じた」(38.2%)と「どちらかというと感じた」(46.6%)を合わせると、8割以上がメリットを感じたと回答した。年代別では20代~30代で9割以上、60代以上でも8割にのぼり、世代を問わず高く評価されているという。

  • オンライン診療利用におけるメリットを感じたか(出典:レバクリ)

    オンライン診療利用におけるメリットを感じたか(出所:レバクリ)

具体的なメリットとしては、「通院時間を削減できたから」が54.2%で最多となり、「病院での待ち時間のストレスが解消されたから」が51.9%、「薬や処方箋が自宅に配送され、最後まで完結できるから」が43.5%で続いた。利用経験者の約75%が、費やした時間に対する成果や満足度の効率を指す「タイパ」の向上も実感しているという。

  • 【年代別】オンライン診療利用におけるメリットを感じたか(出典:レバクリ)

    【年代別】オンライン診療利用におけるメリットを感じたか(出所:レバクリ)

  • オンライン診療利用におけるメリットを感じた理由(出典:レバクリ)

    オンライン診療利用におけるメリットを感じた理由(出所:レバクリ)

  • オンライン診療の利用に対して「タイパ」の向上を実感したか(出典:レバクリ)

    オンライン診療の利用に対して「タイパ」の向上を実感したか(出所:レバクリ)

利用上の不安としては、「触診などがないため、医師が正しく判断できているか」(30.4%)や「カメラ越しで症状が正しく伝わっているか」(28.8%)を挙げる声もあった。

  • オンライン診療を利用して感じた不安・不満(出典:レバクリ)

    オンライン診療を利用して感じた不安・不満(出所:レバクリ)

未利用者に今後の利用意向を聞いたところ、「積極的に利用したい」(2.9%)と「診療科目や症状によって利用したい」(52.4%)の合計が5割を超えた。年代別では40代~50代の利用意向が約6割と最も高かった。

  • 今後オンライン診療を利用したいか(出典:レバクリ)

    今後オンライン診療を利用したいか(出所:レバクリ)

  • 【年代別】 今後オンライン診療を利用したいか(出典:レバクリ)

    【年代別】 今後オンライン診療を利用したいか(出所:レバクリ)

未利用の主な理由は「普段かかっているクリニックが対応していないから」(36.9%)が最多で、「そもそもオンライン診療という選択肢が頭になかったから・知らなかったから」(32.7%)、「オンライン診療で受けられる診療科目・症状なのか分からないから」(30.1%)が続き、認知・情報不足も課題として示された。

  • オンライン診療を利用したことがない理由(出典:レバクリ)

    オンライン診療を利用したことがない理由(出所:レバクリ)

オンライン診療を利用したい状況については、「忙しくて通院時間が取れないとき」(38.5%)と「急な発熱や風邪で、外出そのものが辛いとき」(38.2%)が全体で上位を占めた。

  • どのような状況であればオンライン診療を利用したいと思うか(出典:レバクリ)

    どのような状況であればオンライン診療を利用したいと思うか(出所:レバクリ)

年代別では20代~30代が「忙しくて通院時間が取れないとき」(44.0%)を最も重視する一方、60代以上では「夜間や休日など近くの病院が空いていない時」(38.0%)が首位となり、世代ごとにオンライン診療に期待する役割に違いが見られたとしている。

  • 【年代別】どのような状況であればオンライン診療を利用したいと思うか(出典:レバクリ)

    【年代別】どのような状況であればオンライン診療を利用したいと思うか(出所:レバクリ)

この調査は、20歳以上の男女618人(オンライン診療の利用経験者309人、未利用者309人)を対象に、3月16日~18日の期間、インターネット上で実施された。

レバレジーズ オンライン診療事業部 部長の中嶋一揮氏は、今回の調査結果について「デジタルを活用した受診スタイルが幅広い世代に浸透しつつあることが示された」とコメント。レバクリが4月に発表した別の調査では、待ち時間や交通費を理由に約6割が対面受診に負担を感じていることが明らかになっており、利用者の約4割が継続利用に至っている点から、オンライン診療が「一時的な代替手段」から「医療の選択肢のひとつ」になりつつあるとの見方を示した。また、未利用者においても利用意向の高さが見られるとして、世代ごとに異なるニーズに応じて対面診療とオンライン診療を適切に組み合わせながら、誰もが無理なく医療にアクセスできる環境整備の重要性が今後ますます高まるとしている。