夏のボーナスシーズンが近づき、「自分へのご褒美を買いたい」「せっかくだから少しぜいたくしたい」と考えている人も多いのではないだろうか。一方で、「気づけばほとんど残っていなかった......」と後悔した経験がある人も少なくないはず。実は、ボーナスのような"臨時収入"をつい大胆に使ってしまうのには、人間の心理が関係しているという。
シリーズ累計16万部突破「大人も知らない?」シリーズ『大人も知らない? ふしぎなバイアス事典』(マイクロマガジン社)から"貯蓄"にもつながるお金の不思議なバイアスを一部抜粋して紹介します。
メンタル・アカウンティング
私たちはお金の入手方法や状況に応じて、使い方のルールや価値を自分なりに決めてしまうことがあります。たとえば、お手伝いをしてもらったお金は「大事」と考えて貯金するのに、年に一度のお年玉は「特別」だからと、推し活グッズの購入資金にするといった具合です。
これがメンタル・アカウンティングで、日本語では「心の会計」という意味になります。私たちの心の中にはお財布があり、目的や出来事別に予算が分けられているのです。
「メンタル・アカウンティング」が日常にもたらす影響
「ご縁(5円)がありますように」という願いが込められた5円玉のお守りや、金運を引き寄せるとされる「種銭」なども、メンタル・アカウンティングによって特別な価値を見出された例といえます。これらのお守りのお金を「使おう」と考える人は、少ないですよね。
ハウスマネー効果
メンタル・アカウンティングのなかでも、臨時のおこづかいのような「苦労せずに手に入れたお金」を大胆に使ってしまう傾向が、ハウスマネー効果です。「ハウス」はカジノを指し、カジノで勝って手に入れたお金は、さらに賭け事に注ぎ込まれがちになるのが名前の由来です。
日本語でも、苦労しないで手に入れたお金を「泡銭」と表現します。まさに「泡のように消えてしまう」という、先人の知恵と経験が詰まった言葉です。
「ハウスマネー効果」を利用した貯蓄のコツ
パッと使ってしまいそうな臨時収入も「大事なお金」と考えれば無駄づかいが防げるかも。「ラッキー!」と上機嫌になってあれこれ使い道を考える前に、お財布や貯金箱に入れてしまうのもオススメです。
待ちに待った「夏のボーナス」の時期が近づいてきています。こうしたタイミングこそ、「メンタル・アカウンティング」や「ハウスマネー効果」を意識したいところ。
ボーナスを「自分が汗水たらして働いた成果」と捉えることで、お金の価値をより実感しやすくなり、無駄遣いを防ぎやすくなるかもしれません。

