クリーブウェアは4月1日、生成AIの急速な進化と業界構造の変化に対応するため、グループのイノベーションを牽引する新組織「AI戦略室」を設立した。
同組織は、年度内に全社員が生成AIを日常的かつ自律的に活用できる状態を目指し、組織全体の標準スキルとして定着させる役割を担う。社内実証で蓄積した知見は、将来的にコンサルティング事業として外販し、社会全体の生産性向上への寄与を図る。
新組織では、教育・研究・事業化の3つの柱で活動を展開する。「社内教育の標準化」として、独自の判定基準により社員のスキルを可視化し、生成AIを用いて内製化した教育コンテンツを迅速に展開する。次に「研究開発・実証」では、システム開発からバックオフィスまで幅広い業務でAIとの協働プロセスを構築し、工数削減や品質向上の効果を定量的に測定。これらの実証データをもとに「導入支援ツール」の開発やコンサルティングサービスのパッケージ化を進める。
生成AIが自律的にタスクを遂行する「エージェント機能」へと進化する中、同社はシステム開発において「AIに何を構築させるか」という設計力と意思決定力が重要になると捉えている。これまで各部署に点在していたAI活用の取り組みを統合し、ノウハウを全社で共有する体制を整えることで、技術的転換期における競争力を高める狙いがある。
今年度は、各部署に業務フローの自動化などを主導する中核人財を1名以上配置し、全社員の活用レベルを自律的に向上させる体制を構築する。社内業務の改善を通じて約1,700万円のコスト削減を目標に掲げており、2026年末までには自社事例を公開するセミナーを開催し、対外的な提案を開始する計画を進めている。
