「私、進行がんで余命半年って言われて……急に具合が悪くなるかもしれないって」――。映画『急に具合が悪くなる』本予告映像では、岡本多緒演じる舞台演出家・真理と、ヴィルジニー・エフィラ演じる介護施設の施設長・マリー=ルーが、国境や言葉を越えて深く惹かれ合っていく姿が映し出されている。
ヴィルジニー・エフィラと岡本多緒がW主演
濱口竜介監督待望の最新作『急に具合が悪くなる』(6月19日全国公開)。物語の中心となるのは、介護施設で理想のケアの在り方を探求するマリー=ルーと、独創的な舞台演出家でありステージⅣのがん患者である真理。同じ名前を持つふたりが偶然に出会い、やがて友情という枠組みをも超えた深い絆を結んでいく姿を描き出す。
主人公のふたりを演じるのは、『ベネデッタ』で世界的な注目を集めた仏トップ女優 ヴィルジニー・エフィラと、トップモデル「TAO」として一時代を築き、『ウルヴァリン:SAMURAI』などハリウッドを中心に国際的なキャリアを重ねる岡本多緒。『敵』で第37回東京国際映画祭最優秀男優賞などに輝いた名優・長塚京三と、主演作『見はらし世代』で高い評価を受け、現在もドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』(フジテレビ系)に出演している気鋭の俳優・黒崎煌代が脇を固める。
『急に具合が悪くなる』本予告映像
この度解禁された本予告映像は、「私、進行がんで余命半年って言われて……急に具合が悪くなるかもしれないって」という、岡本多緒演じる舞台演出家・真理の衝撃的な告白から幕を開ける。その言葉を客席から真剣な眼差しで見つめているのは、ヴィルジニー・エフィラ演じるマリー=ルーだ。
続いて映像は、主人公ふたりのコントラストを描き出す。理想の介護を追求するあまり、「現場の仕組みを変えないと、介護は変わらない」と施設内で孤軍奮闘するマリー=ルー。一方、マリー=ルーが思わず「余命わずかなんて信じられない」とこぼすほどに生命力を放つ、がんを抱えて生きる演出家、真理。ホワイトボードを前に「戦ってるものの正体をさ、もうちょっと詰めてみない?」と熱っぽくマリー=ルーに問いかける。
「それは運命的な出会いだった」
その言葉通り、ふたりは出会ってすぐに、国境や言葉の壁を越え、魂のレベルで深く共鳴していく。「あなたともっとたくさん話したい」と微笑む真理に対して、「怖い?……死ぬこと」と静かに問いかけるマリー=ルー。ふたりの穏やかな対話が、パリの美しい風景とともに切り取られていく。
しかし映像の後半、事態は急転する。真理が芝生の上に崩れ落ち、マリー=ルーが駆け寄る。「認知症、老い、死……どれも解決できない」という台詞と共に涙ぐむマリー=ルーと真理が映し出されたあとに、「我々が開くのはこの世界の新たな可能性だ」という長塚京三演じる俳優・清宮吾朗の力強いセリフが重なる。さらに、黒崎煌代演じる自閉スペクトラム症の少年・窪寺智樹が穏やかな表情で空を見上げている姿も映し出される。
夜の街で車椅子を押す真理が「悪あがきしようよ 一緒に。」とつぶやき、マリー=ルーが「いいね」と静かに力強く答える。最後に映し出される、ふたりの熱い抱擁と、「生涯忘れえぬ3時間16分」というキャッチコピーが、圧倒的な希望と生のエネルギーに満ちた強く心を揺さぶる比類なき傑作であることを確信させ る本予告編となっている。
『急に具合が悪くなる』ポスタービジュアルと場面写真
あわせて解禁されたポスタービジュアルは、美しい夜の街明かりが煌めくセーヌ川沿いの水辺を背景に、マリー=ルーと真理が並んで佇む姿が切り取られ、「この魂の出会いが、世界を変える」という力強いキャッチコピーが並び、ふたりの間に結ばれる深い絆を感じる美しいデザインとなっている。
また、初解禁された場面写真は、マリー=ルーが、ユマニチュードという介護技術を施設に浸透させるべく笑顔で入居者に接する姿、真理とマリー=ルーが静かに抱擁する姿、そしてマリー=ルーが、智樹の目をしっかりと見つめてなにかを伝えようとしている姿の3点が解禁された。
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【編集部MEMO】
パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。



