60年にわたり愛される理由は「進化しなかった」から――。
日本テレビ系演芸番組『笑点』(毎週日曜17:30~)が、5月に放送60周年を迎えることを記念して会見を開催。春風亭昇太、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、林家たい平、立川晴の輔、春風亭一之輔、桂宮治、山田隆夫が登壇し、長寿番組の魅力やメンバー同士の関係性、今後への思いを語った。
「不思議な生き物が生き残ったという状態」
60年続いた理由を問われた昇太は「進化しなかった」と一言。「普通の番組だと、視聴率が下がったりするとテコ入れをするけど、何のテコ入れもしなかった」と分析し、「他の番組は進化していくんだけど、『笑点』だけが進化しなかったから、ガラパゴス諸島みたいになってる。他の地域では見られない不思議な生き物が生き残ったという状態。それが良かったんじゃないかな」と独特の表現で笑わせた。
好楽は「私が60年の芸歴なんですよ」と切り出し、自身の歩みと番組の歴史が重なることにしみじみ。たい平は「日曜日の夕方に必ず現れるお茶の間」と表現し、「おじいちゃん、おばあちゃん、お孫さんまでが一緒にテレビの前に集まる。なんかホッとできるものを『笑点』が提供し続けることができたので、愛していただけているのかな」と長年支持される理由を語った。
メンバー同士の“言いたいこと”も続々
後輩メンバーから先輩メンバーへ「言いたいこと」を尋ねられると、たい平は山田に対し、「その場で考えた即興の答えなのに、本気で怒っていることがある」と苦笑。「もう47年やっているので、そろそろ分かってほしい」と訴えた。
宮治は好楽に対して、「これから70年、80年、100年と続くには、やっぱり一番大先輩で芸歴も長い好楽師匠に頑張っていただかなきゃいけないなと本気で思うんですけど、本番中に横をパッと見ると、昇太師匠が問題読んでるのに目をつぶってる時がありまして、寝てるのかなと思って。そんなわけないよなと思いながら“寝てたんですか?”って聞いたら“うん”って言うんです(笑)。このやる気のない感じで頑張っていただければ、僕たちが後からついていけるので、やる気を出さないでください(笑)」と要望。好楽は「やる気ね。家に置いてくるからな」と返し、会場を沸かせた。
今後の『笑点』へ「ふにゃんとした一体感を」
落語と『笑点』の関係について、昇太は「落語家だけでやっているテレビ番組ってないじゃないですか」とした上で、「落語という芸能が存在しているというところに、ちょっとでも引っかかっていればいいなぐらいでやっている。でも役割としてはとても重要」と位置づけを語る。
今後については、「先輩たちが長いことやってくださったおかげで、日曜日の夕方の家族団らんのお茶の間に浸透した」と感謝。「尖っていないんだけど、ほわんとした柔らかな笑いを提供できる番組であってほしい」とし、「集まった時になんとなく、ふにゃんとした一体感みたいなものを作っていけたら」と思いを込めた。









