本作では、複数の脚本家による“ライターズルーム方式”を採用。安永氏がショーランナーとして全体を統括した。
「最初は2024年5月頃に脚本家3人と集まるところからスタートしました。今回のライターズルームで特徴的なのは、ほとんどが新人の方だったことです。通常はベテラン中心のチームになりますが、今回は柔軟に動ける体制にしたかったし、中村プロデューサーにも脚本家の方たちのコントロールを担ってもらいました」
さらに、「経験があるほど机上で完結しがちになることもある。でも今回は、徹底的に調べて、違っていれば書き直すというプロセスを重視しましたし、一度上がった脚本をプロットからやり直してもらうこともありましたが、それに応えてくれる熱量のあるチームでした。このやり方ができたからこそ、今回のライターズルーム方式が成功したと言えると思います」と総括した。
“カルト”の存在に踏み込むseason2「配信だからこそ」
FODで配信中のseason2は、season1でわずかに残された“カルト”の存在に踏み込んだ。安永氏は「かなり機微に触れる内容なので、地上波では難しい題材ですね。ただ、配信だからこそ踏み込める表現があるという前提で作っています」と明かす。
さらに、「途中で少し停滞して見えるかもしれませんが、それもすべてセットアップ(仕込み)です。全6話で、最終話の第6話に向けてすべてがつながる構造になっている。最後まで見ていただければ、必ずその意味がわかると思います」と見どころを強調。「最初から配信でやるならこれしかないと決めていたテーマで、この題材で映画を作ってもいいと思えるくらいのものです」と、確かな手応えをにじませた。
season2は、“カルト”の存在から国家公安委員長刺殺事件を軸に物語が展開されていく。地上波でも限界まで踏み込んだ本作だが、配信ではさらにその先へと進んでいる。ただの続編ではなく、“配信でしか成立し得なかった物語”がそこにあるはずだ。





