JR東日本秋田支社は23日、熊などの野生動物と列車の接触・目撃が増加していることを受け、今年度の獣害対策を強化すると発表した。
秋田支社管内における列車と熊の接触件数および目撃件数は、2025年度にいずれも過去最多を記録している。年度別(2021年度以降)で見ると、2021年度に接触19件・目撃23件、2022年度に接触9件・目撃16件、2023年度に接触46件・目撃81件、2024年度に接触9件・目撃30件、2025年度に接触51件・目撃167件となった。
こうした状況もあり、2026年度は野生動物の線路侵入を抑制する忌避剤の散布を継続するとともに、散布箇所を拡大。田沢湖線、奥羽本線、羽越本線、五能線、北上線の一部区間を対象とし、散布延長を196km(対前年度132km増加)とする。
線路の点検と巡回に従事する社員の安全性向上を目的として、巡回用軌陸車(軽トラックベース)を5月に導入。これまでの徒歩やレールスクーターに代わる移動手段とし、運用状況や導入効果の検証を進めることで、安全性の向上と作業負担の軽減を図る。
熊の出没状況が時間帯や場所によって変化することを踏まえ、鉄道従事者向けに出没情報をリアルタイムで把握・共有できるアプリの試行も開始する。現場の目撃情報を簡単に登録・共有できるしくみとし、作業前に最新の状況を確認することでリスク低減につなげるという。
