スーパー戦隊シリーズの後枠となる新たな特撮映像シリーズ「PROJECT R.E.D.」第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』が、2026年2月より放送中だ。
多元地球 Α0073(アルファ マルマルナナサン)の銀河連邦警察に所属する捜査官「ギャバン・インフィニティ/弩城怜慈(ドキ・レイジ)」は、人の感情と共鳴する特殊なエネルギー=「エモルギー」を用いた犯罪を追い「多元地球(コスモレイヤー)」をめぐる存在。ギャバンを名乗る宇宙刑事は宇宙にただ一人だが、次元を超えてさまざまな宇宙のギャバンたちと出会い、共にコンバットスーツを「蒸着」し、合同で捜査を行っている。
第10話からは、新たなギャバンとして、怜慈と同じく次元を超えられる“次元超越者”であり、Ζ2066(ゼータ フタマルロクロク)の銀河連邦警察で星間諜報部に所属する「宇宙刑事ギャバン・ライヤ/風波駆無(カザナミ・クナイ)」が登場する。
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(左)長田光平(ながた・こうへい) 1997年9月12日生まれ。神奈川県出身。2022年、ミュージカル『刀剣乱舞 〜江水散花雪〜』小竜景光役で出演し、俳優活動を開始。2025年、舞台『OFFICE SHIKA CHILDHOOD クマのプーとアクマのゾゾ』で単独初主演を果たす。(右)安井謙太郎(やすい・けんたろう)1991年7月21日生まれ。神奈川県出身。5人組アーティスト「7ORDER」のメンバー兼所属事務所L&L’sのCEO。音楽活動と共に、映画『死神遣いの事件帖』シリーズや舞台、テレビドラマなど、俳優としても活躍中。
今回、新たなギャバン「ギャバン・ライヤ/風波駆無」を演じる安井謙太郎と、主人公「ギャバン・インフィニティ/弩城怜慈」役・長田光平の「ギャバン対談」を敢行。ボーイズグループ「7ORDER」のリーダーとして活動し、俳優としても実績のある安井が加わって『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の撮影現場の空気はどのように変わったのか。他人との間に壁を作らない、気さくな人柄という共通点を持つ2人による、新時代のヒーロー像についての楽しいトークの数々をお楽しみいただきたい。
駆無と怜慈の衣装、大敵は「日焼け」!?
――安井さんと長田さんが『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』で初めて共演したとき、どんな印象を持たれましたか。
安井:オーディションで隣同士になったとき、ひと目見て「こいつ、めっちゃヒーローっぽい。怜慈みたい!」と思いました。まっすぐで熱くて……彼がヒーローだったらいいなと感じさせるところは、まさに怜慈にピッタリ。現場で会ったときも、光平は監督と「この場面、怜慈ならどういう風に行動するか」のイメージを綿密にすり合わせていました。彼の真摯でひたむきな部分に、チーム全体が引っ張られていくんでしょうね。いつも明るくて、良い現場の空気を作ってくれる最高の存在です!
長田:ありがとう! 僕のほうこそ、謙太郎くんがチームに加わってくれて、現場の雰囲気が今まで以上に良くなったと思います。演技をはじめ、いろいろな面で自分よりも経験のある人と一緒にいられることは、常に「学び」の連続。お芝居以外でも、現場をどう盛り上げるか、細かいところでとても気を配られるんです。例えば、エキストラの方々とご一緒して何を話そうか迷ったとき、謙太郎くんが即座に話題を振って場の空気が一気に和んでいったりして。すごいな、僕もああできたらいいな、と素直に思います。
安井:途中から撮影に参加すると、すでに出来上がっている現場の空気になじむのは難しいはずなんですが、『超ギャバン』の現場は明るい雰囲気で、すんなりと輪に入ることができたんです。良い空気ができているのは、光平が毎朝必ずスタッフの皆さんに元気よく「おはようございます!」と挨拶をしていたり、そういった積み重ねがあるからこそ。僕自身も人と話すのが好きなので、自然にキャストやスタッフの皆さんとの会話に混ざっている感じですね。無言でいるのも苦手なので(笑)。
長田:わかります。僕も沈黙が苦手で……(笑)。
安井:黙っていられないので、よくしゃべってしまうんです。そんな気分になれるのも、現場が明るく楽しい雰囲気に包まれているから。まずはそのことに感謝しています。
――駆無も怜慈も銀河連邦警察に所属していますが、それぞれの「衣装」でこだわっているポイントは?
安井:駆無は、いつもかけているサングラスですね。特撮ヒーローでも、普段から黄色いカラーサングラスをかけているキャラクターはそうそういないはず。このサングラス、本気を出すときに外すので、外すタイミングに注目してもらいたいですね。ギャバン・ライヤに「蒸着」するときなんて、まさに本気を出す瞬間です。
安井:それから、インナーの袖が「網目」になっているのも駆無の衣装のこだわりです。風通しがいいので、冬の撮影だと少し寒いのが困ったところかな。気分的にはロンTを着ている感覚ですが、風が吹くと素肌を直撃するので寒い!
長田:肌が透けてて、ちょいセクシーだよね。
安井:そうそう(笑)。衣装合わせでいろいろなパターンの素材を検討して、最終的にこれに決めました。忍者装束の鎖帷子(くさりかたびら)っぽいイメージで、カッコいいです。
長田:怜慈の衣装のポイントは「動きやすさ」です。ひょうひょうとしていて飾らない怜慈のイメージから、スウェットパンツをあえてチョイスしているのかな。手元の「指抜きグローブ」にも注目してほしいですね。師匠のガトさん(我藤泰斗/演:藤本隆宏)と色違いなんですよ。ただ困っていることもあって、ずっとこのグローブを着けているから、穴の空いている部分だけ日焼けしてくるんです。
安井:グローブ焼け!
長田:どんなに日焼け止めを塗っても焼けちゃう。でも僕がグローブを人前で外すシーンはないので、誰にも気づかれない(笑)。
安井:僕も、日焼けで腕が網目にならないよう気をつけないと……(笑)。
――お二人とも「撮影現場が楽しい」とお話しされていますが、現場でのエピソードはありますか?
安井:スタッフさんたちが撮影の合間に、やたらと食べ物の話をするんです。どこの店に行ったとか、昨日はうまいソバ、今日はパンの話、みたいな。そういう話を聞いているのが楽しくて。
長田:熱くなってくると「あそこは美味しかったよ」「そこよりもこっちのほうが美味しいぞ!」みたいに、お互いの好みを言いあったりしてね。
安井:「この辺の店の話ばっかりじゃないか、(東映の撮影所がある)大泉(学園)以外にないのか」とツッコミが入ったり、そういった何気ないやり取りから長年一緒にやってきた絆が感じられて心強いです。ああ、心強いなあ……と思いながらソバの話を聞いています(笑)。
長田:おすすめしてもらった美味しいお店にも行きましたね。スタッフさんとのエピソードだと、絵コンテを担当されている田中(浩二)さんのご趣味がバードウォッチングで、よく公園に行かれるそうなんです。
安井:いいねえ、最高!
長田:そんな話を聞いて、この前の休みの日、田中さんと一緒に鳥を観察しに行きました。静かな公園で、鳥たちがチュンチュンさえずる声を聞きながら、「今、飛んだ?」とか「カワセミがいました!」とか話して、充実した休日を過ごせました。これから僕も趣味にしようかな。
安井:食べ物の話に戻るんだけど、僕が初めてアクションシーンの撮影に参加したとき、昼ごはんがキッチンカーのケータリングだったんです。あったかいご飯にめっちゃテンション上がりました!
長田:そう! 確かマーボー豆腐とスキヤキのどちらかが選べたんです。
安井:迷っていたら、キッチンカーの方が「合い盛りもOKですよ」って言ってくださって! キャストもスタッフの皆さんもテンション爆上がりで「合い盛りで!」「僕も合い盛りで!」と大人気。ということで、初日の一番の思い出は「合い盛りランチ」です。最高のすべり出しで、現場の良い印象はここから来ていますね(笑)。
台本とアクション、特撮ならではの現場
――これまで経験されてきたドラマや映画と違う、特撮(SF)作品ならではの特徴はありますか?
安井:台本をいただく前に『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の設定資料を読んで、作品世界の予習をしたんですが、予想以上のボリュームでびっくりしましたね。壮大なスケールの世界観に、細かい部分まで作りこまれた設定が物語の展開に大きく作用してくる。膨大な設定資料から、そういったことを感じ取りました。
長田:確かに。情報量がすごかった!
安井:台本を読んで少し難しく感じたのは、文字情報だけではアクションシーンの温度感が詳細につかめないところ。ドラマと連動したシーンは、実際に現場で撮影してみないとどの程度のアクションになるかわからないんです。この前もそんな風に思ったこと、あったよね。
長田:駆無と怜慈が組み合って、お互いにセリフを言いあうシーンですよね。
安井:僕らが組み合うところからアクションがスタートするのかなと思っていたのですが、その前からめちゃくちゃ2人で動いたなあ。
長田:台本を読んで、ここは動きがないかな? と思ったシーンで、ものすごく動いたり。しかもセリフを言いながら(笑)。
安井:アクションが重要な位置を占める作品だからこそ、台本の段階では読み取れないような動作があって、良い意味で台本をはみだしていますね。
長田:特撮ヒーロー作品特有の、台本からの膨らませ方なんだなと思います。現場での撮影は時に迷子になったりもしますが、僕らが進むべき「軸」を築いてくださるのが監督をはじめとするスタッフさん。現場で話し合いを重ねて、ベストを作り上げていく……という思いでやっています。幸い、良いコミュニケーションが取れているので、回を重ねるごとに狙いどおりのもの、良いものを作ることができている。そんな気がします。
忍者「ギャバン・ライヤ」駆無VS怜慈のアクションにも注目!
――安井さん演じる風波駆無が蒸着する「ギャバン・ライヤ」の姿は、これまでのギャバン(インフィニティ、ブシドー、ルミナス、デス・ギャバン)とは異なる印象です。背中に刀を備えたコンバットスーツは、『世界忍者戦ジライヤ』(1988~1989年)で活躍した戸隠流忍者「磁雷矢(ジライヤ)」を想起させるデザイン。外見だけでなく、アクションにも「忍者」らしい個性が出ていますか?
安井:駆無と怜慈が対決するシーンは、自分でも気に入っています。駆無が怜慈の腕を使って一回転するも組み伏せられてしまったり、相手とのコンビネーションで成り立つアクションですね。忍者らしく、身のこなしを軽くするよう心がけています。
長田:これまでの怜慈は、集団に囲まれた中でひとりずつさばく立ち回りや、エモンズ(モンスター)に真っ向から挑むアクションが多かったんです。そんな中、駆無との「素面同士で一対一のアクション」は、とても勉強になりました。相手の力を利用し、最低限の動きで斬り込んでくる駆無とのシーンはとても楽しかったです。
安井:アクションだけでなく、駆無は言葉遣いも独特なのでセリフを覚えるのがちょっと大変なことも。彼は倒置法でしゃべるんです。「何々をした、私が」みたいに。台本を読んですぐ頭に入らないときは、一度普通の言い回しに置き換えてから覚えているんですけど、そうすると本番のときに元に戻せなくなったりして(笑)。口数が少ないからこそ、ここぞというときに出す「ひとこと」にどれだけのパンチ力を与えることができるか、それも駆無を演じる上で意識している部分です。
――今後、駆無と怜慈が宇宙刑事として、どんな関係を築いていくかが描かれると思います。お2人の、互いのキャラクターについての思いを聞かせてください。
安井:怜慈はまさに「ヒーロー」らしい、まっすぐなところが素敵ですよね。今の世の中、「熱くなる」ことへの反発というか、熱くならないほうがカッコいいと言われることがある中で、怜慈のような「熱いことを熱く言える」ストレートなキャラクターがヒーローのド真ん中にいること、それがとても良いなと思います。今は「王道」を往くのが難しい時代かもしれませんが、ためらわずに「王道」を進み続ける怜慈を見ると、なんだか応援したくなるし、「王道ってやっぱりいいもんだ」と感じますね。
長田:駆無はさすが「忍者」だけあって、人の不意をつくのがとても上手い。同じ「ギャバン」同士でも、違う技や能力を備えているギャバン・ライヤの魅力につながっています。怜慈と駆無が、今後どのような関係性を築いていくのか……今はまだ伝えられないことも多いですが、駆無は「味方にしたら絶対に心強い人」であることは間違いないでしょう! 怜慈としては、駆無と力を合わせて一緒に戦いたいと思っているはずなんですけどね……。今後のストーリーの展開とともに、駆無が怜慈とどう関わっていくのか、人間関係がどう変化していくかも見どころです。『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』、ぜひこれからも楽しみにしてください!
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』
スーパー戦隊シリーズの後枠となる新ヒーローシリーズ「PROJECT R.E.D.」第1弾。テレビ朝日系にて、毎週日曜午前 9:30~10:00に放送中。また、7月24日には映画『仮面ライダーゼッツ&超宇宙刑事ギャバン インフィニティ Wヒーロー夏映画2026』が公開予定。
秋田英夫
あきたひでお(C)テレビ朝日・東映AG・東映






