星野リゾートが展開する「リゾナーレ熱海」(静岡県熱海市)は7月20日から、漁師の仕事と未利用魚を通して、海の未来を学ぶ「Fisherman's Academy ~夏休みの自由研究~」を開催する。

  • 本格的な漁体験と学びを通して、未利用魚を深く学ぶ「Fisherman's Academy ~夏休みの自由研究~」

    本格的な漁体験と学びを通して、未利用魚を深く学ぶ「Fisherman's Academy ~夏休みの自由研究~」

静岡県は、豊かな森林を源とする河川の流入や沖合を流れる黒潮の影響を受けるなど、恵まれた地形や海象条件から、特色ある多種多様な漁業が発達している。一方で、魚種やサイズ、漁法の多様さゆえに、流通市場の規格に合わず十分に活用されない「未利用魚」が生じる側面もある。近年、世界全体では、漁獲された魚の約30~35%が十分に利用されないまま廃棄されているという推計も示されており、世界的な水産課題の1つ。こうした背景を受け、同リゾートでは、未利用魚の廃棄削減に取り組む地元の魚屋の活動に着目し、地域と連携しながら本プログラムを展開している。

開催期間は、2026年7月20日~8月31日の毎週月曜日・木曜日から1泊2日。料金は親子2名55,000円、追加1名につき10,000円。定員は1日1組4名までで、小学生以上の宿泊者が対象(7~11歳推奨)。公式サイトにて7日前17:00まで予約を受け付ける。

地元の魚屋から、熱海で獲れる魚や未利用魚について学ぶ

  • (左)地元の魚屋から未利用魚について直接レクチャー/(右)市場に出回る魚と未利用魚を実際に観察

    (左)地元の魚屋から未利用魚について直接レクチャー/(右)市場に出回る魚と未利用魚を実際に観察

プログラム初日は、地元の魚屋から市場に出回る魚と未利用魚の違いについて学ぶ。未利用魚を実際に捌き、身の大きさや体の造り、触感、匂いなどを比較することで、なぜ「未利用魚」と呼ばれるのか、その理由を探求。さらに、チャートを使用し、魚の特性に応じた多様な活用方法を知り、翌日の体験につながる知識を深める。

漁体験と競り見学、未利用魚のランチ作り

  • 地元の漁師の協力のもと「刺し網漁」に挑戦

    地元の漁師の協力のもと「刺し網漁」に挑戦

翌朝は、網を引いて魚を獲る、刺し網漁に挑戦する。地元の漁師にコツを教わりながら網を精一杯引っ張り、魚を獲る達成感を味わう。前日に学んだ未利用魚が実際に網にかかることもあり、活用されない魚の現状に触れながら、学びを実感できる。

  • 熱海魚市場にて競り見学

    熱海魚市場にて競り見学

漁から港に戻った後は、魚市場へ移動する。獲った魚の重さを量り、商品として出荷する荷揚げ作業を体験。自分が獲った魚に値がつき、競り落とされる瞬間を目の当たりにすることで、普段食べている魚の流通について理解を深める。

  • 未利用魚を使用したランチプレート

    未利用魚を使用したランチプレート

ホテルに戻った後は、未利用魚を使ったランチプレート作りに挑戦する。チャートを使い、魚の特性に合った方法で調理。骨が多い魚はミンチにしてハンバーグ、傷みやすい魚は煮込んでスープ、サイズが小さい魚はフィッシュアンドチップスにする。市場に出回らず廃棄される魚も、工夫次第で美味しく食べられることを体感できる。

1泊2日の体験をワークシートにまとめる

  • 1泊2日の体験をまとめるオリジナルワークシート

    1泊2日の体験をまとめるオリジナルワークシート

ランチ作りの後は、本プログラム専用のワークシートに、体験を通して分かったことや気づいたことをまとめる。体験中にスタッフが撮影した写真を貼り付け、1泊2日を振り返りながら自由研究を完成させる。魚屋から学んだことや実際に調理した内容を追記し、家に持ち帰った後でも、学んだ工夫や知恵を見返して思い出すことができる。

過去の参加者の声

過去の参加者からは次のような感想が挙がっている。

  • 「未利用魚は、捨てられてしまう魚だけど、工夫して調理すれば食べられることが分かった。」 (小学6年生)
  • 「自分で魚を獲って、料理して食べるところまでできたのが楽しかった。」(小学1年生)

また、保護者からは次のような声が寄せられている。

  • 「未利用魚を実際に見ながら教えてもらえたことで、とても分かりやすい体験でした。調理して食べるところまで体験でき、未利用魚がどのように活用されるのかを実感できました。」
  • 「このプログラムを通して、未利用魚という言葉やその背景を、親子で初めて知りました。体験後は、食材を無駄にしない意識が家族の中で自然と生まれたと感じています。」
  • 「普段なかなか見ることのできない競りの見学は、子どもにとって魚の流通を学ぶ良い機会でした。」
  • 「漁体験や競り体験に加え、魚屋さんから未利用魚について詳しく教えてもらえる、日常ではできない貴重な経験だったと感じています。」