番組では、18歳の同期が4歳年上の伊藤さんに「仕事とプライベートは分けた方がいい」とアドバイスするシーンが登場する。富田自身はどうだろうか。

「仕事がプライベートに影響することは多々あるのですが、プライベートが仕事に影響することはほぼないですね。それこそ、これまでにも作品の撮影中に家族の死を迎えたり、ワンちゃんの死を迎えたりしたこともあるんです。もちろん、家に帰ると『ク~ッ』てなりますけど、仕事に向かうときは、どこかそれを自分の中で冷静に咀嚼(そしゃく)できる時間だと捉えて、1回切り替えるっていうことは割とするタイプですね」

一方、仕事からプライベートへの切り替えについては簡単ではないという。

「家でゆっくりしていると途端に仕事のことを考えちゃったりするので。仕事のことを考えられないぐらい、何かしら予定を入れないと生きていけないところもあって…。『どこかに行って誰かと会う』という予定がないと落ち着かず、『いつもせわしなく、生き急いでるな』って感じる時もありますね」と苦笑いした。

「ヒヤっとする瞬間も」…放送後の反響に覚悟

『ザ・ノンフィクション』では、若年性認知症の父を介護してきた息子と家族の姿を追った「ボクと父ちゃんの記憶」シリーズのナレーションを長年にわたり担当してきた富田。およそ2年ぶりの、新規の『ザ・ノンフィクション』となる今回は、ディレクターやプロデューサーと読み方を話し合いながら収録に臨んだ。

「冒頭でもお話したように、“常にどこかで誰かが何かを話している”放送回なので、ナレーションも負けないように…(笑)、1つ1つの言葉をしっかりつかんで置いていくような読み方を心掛けました。そういった意味でも今回は、“寄り添う”というより、“いま目の前で起きている状況をちゃんと言葉で説明する”ということを意識しながら、ナレーションを読んでいたかもしれないです」

放送後の反響についても、すでに覚悟はできているようだ。「観ていてちょっとヒヤっとする瞬間がありましたし、結構切り込んだナレーション文もあったりしたので…。テレビの前でもみんなで切り込み合いながら、本作の放送を迎えるんだろうなとは思いますね。でもきっと登場する彼らは、そんなことさえ燃料に変えるんでしょうね」

●富田望生
2000年生まれ、福島県出身。15年、映画『ソロモンの偽証』のメインキャストをオーディションで射止めて女優デビュー。その後、『モヒカン故郷に帰る』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などの映画、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』『なつぞら』『教場』『おしゃ家ソムリエおしゃ子!』『だが、情熱はある』『ブギウギ』『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』などのドラマに出演。今後、舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の海外公演、4月17日には映画『人はなぜラブレターを書くのか』の公開などが控える。