第9話「竹中半兵衛という男」では、1566(永禄9)年から1567(永禄10)年の様子が描かれた。最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。

まずは、傍若無人な振る舞いに歯止めがかからない斎藤龍興が挙げられる。小一郎たちが半兵衛に接触したことを知るや否や、義父である守就に暗殺を命じた。半兵衛が3年前に稲葉山城を乗っ取ったことを根に持っていた。反省を促した半兵衛の思いはまったく届いていなかった。SNSでは「半兵衛との会話聞いたあとだと、この龍興の会話のレベルが低い低い」「戦国名物上司のパワハラ!とことん王の器じゃないなぁ」と龍興への辛辣な批判が集まった。

竹中半兵衛、信長に恭順する

次に半兵衛が信長に恭順したシーンが挙げられる。逃げようとする龍興を半兵衛が諫めている時、小一郎たちが抜け道を通って現れた。驚く半兵衛に小一郎は守就の言葉をヒントに抜け道を見つけたと告白する。そして3度目の交渉でついに半兵衛は信長に降ることを宣言した。

SNSでは「やっぱり半兵衛って小一郎にシンパシーを感じていそうだな」「半兵衛が味方になった時の藤吉郎のはしゃぎっぷりがすごい」といったコメントが集まった。また、半兵衛の強い相手とは味方になるよりも戦ってみたかったという言葉には「織田に付かなかった理由が織田と戦いたいからとは」「強い奴と戦いたい!自分の策で潰したい!ってめっちゃ武人の考え方だな」と、血の気の多い半兵衛へのツッコミも見られた。ストリートファイターの軍師版だ。

半兵衛のように三顧の礼で迎えられた武将には島左近が挙げられる。1586(天正14)年頃、左近の噂を聞きつけた石田三成が自ら何度も訪れて説得し、家臣に迎えた。その際、三成は自分の禄の半分を与えたと伝わっている。

坂井喜左衛門(大倉孝二)、小一郎を叱咤激励する

最後に、覇気をなくした小一郎を叱咤激励した坂井喜左衛門の姿が挙げられる。

美濃三人衆を味方につけ、見事に竹中半兵衛を調略した小一郎。大仕事を成し遂げたはずの小一郎だったが、その心中にはむなしさだけが残っていた。直を喪った心の傷はまったく癒えてはいない。直の墓前に刀を置いたその時、喜左衛門が現れる。平伏する小一郎に喜左衛門は直と過ごした最後の夜の出来事を語った。喜左衛門は、直が小一郎ならやがて世の中から無駄な殺し合いはなくすことができると告げ、無理だという自分と賭けをしたと明かす。それを知らされた小一郎は涙ながらに直を勝たせると誓った。

SNSでは「こんなの泣くしかない。喜左衛門、本当にいいお父さんだな」「坂井さま、小一郎が直のことを心底想っていることが分かって胸が打たれたんだな」と、喜左衛門の娘への愛に称賛が集まった。また、去って行く喜左衛門に涙を流しながら深々と頭を下げて見送る藤吉郎の姿に「藤吉郎の弟への気遣いが本当に良い」「最初のほうは猿の功績ほとんど小一郎にとられるんじゃね?と懸念してたのが嘘のように、兄貴らしい描写が増えたね」と、多くのコメントが寄せられている。

史実での坂井喜左衛門は、戦国時代の尾張国・守山城主だった織田信次の家臣で、守山城の年寄衆を務めた人物。信次は信長の叔父にあたる。1555(弘治元)年に信次が起こした織田秀孝誤射事件の後も城に残り、のちに信長方へ転じる際に重要な役割を果たしたとされている。

きょう15日に放送される第10話「信長上洛」では、足利義昭(尾上右近)の使いとして明智光秀(要潤)が織田信長のもとを訪れる。そして信長は市(宮崎あおい)を浅井長政(中島歩)に嫁がせる。

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