ピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2026』。過去最多6,171人のエントリーの中から決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、21日18:30~生放送)に駒を進めたのは、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶の9人だ(※決勝戦ネタ順)。

ファイナリスト9人へのインタビューを、決勝戦前日まで紹介。準決勝では「これはいったぞ」と感じるほどの手応えを得て、念願の決勝進出をつかんだ、しんや。運命の相手と語る、ななまがり・初瀬への対抗心、そして「『R-1』はラグビー」と言い切る独自の大会観とは――。

  • しんや

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ななまがり初瀬に宣戦布告「声を小さくして細々と生きてもらいます」

決勝進出が決まった瞬間について、しんやは率直に「めっちゃうれしかったです!」と振り返る。準決勝は「かなり緊張していたけど、“これはいったぞ”と思えるくらい手応えがあったんです」といい、ネタの披露後は解放感もあり、先輩たちにも「決勝に行っています」と伝えるほどだったそうだ。

決勝進出の報告を最初に伝えたのは、2025年11月29日に結婚した妻だった。大阪から一緒に上京してきたが、東京では知り合いも少なく、不安な思いをさせていたという。

そんな彼女から、準決勝前には冗談交じりに「ネタ作りをサボっている人間は、行ったらあかん」と言われたこともあった。それでも決勝進出を知らせると、誰よりも喜んでくれたという。さらに、もうすぐ子どもも生まれる予定だといい、「やっと安心させることができるかな」と笑顔を見せる。

ファイナリスト9人の顔ぶれの中で、しんやが“運命の相手”として名前を挙げたのが、ななまがり・初瀬だ。

2人はよく似たタイプだと言われる。声の大きさや体格、さらには衣装の色まで共通点が多く、比較されることも少なくない。だからこそ「敵なので、あえて“さん付け”はしません」と語りつつ、「もし初瀬さんが僕に負けたら、声を小さくして細々と生きてもらいます」と笑いを交えて宣戦布告した。

一方で、ファイナリスト発表の場では、少し寂しい出来事もあったという。発表後は決勝進出者の周りに芸人仲間が集まり、祝福や応援の言葉をかけるのが恒例だが、「しんやのところには誰も来なかった」とのこと。最終的には、ヨネダ2000の誠にハグしてもらったそうだ。

「ネタの本数は2本しかない」

そんな、しんやの最大の武器は「ラグビー」だ。帝京大学ラグビー部で4度の日本一を経験しており、「誰よりも日本一の味を知っています」と力を込める。

決勝で披露するネタも、もちろんラグビーがテーマ。むしろラグビーネタしかないと語り、「ネタの本数は2本しかない」と笑う。そのため「今年勝ち切らないと終わります」と覚悟もにじませる。

しんやにとって『R-1グランプリ』とは何か。その問いにも、迷いなく同じ答えを返した。

「ラグビーです」

一般的には「人生」や「生きがい」と語られることも多い大会だが、しんやの考えは違う。ラグビーの精神と『R-1』は共通しているという。

「『One for all, All for one』『One Team』というラグビーの全要素がそろっています」

さらに、『R-1』で芸人たちが人差し指を立てるポーズも「One Team」に見えるといい、「つまり『R-1』はラグビーです!」と力強く言い切った。

ラグビーで培った勝負強さと精神力を武器に、しんやはピン芸日本一の舞台に挑む。