いよいよ6日、侍ジャパンがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の初戦を迎える。2023年の前回大会では、日本中がテレビの前で“息をのむ瞬間”を共有した。

視聴データを独自に取得・分析するREVISIOによる「注目度」の数値からは、侍ジャパンの名場面でどれだけ多くの視聴者が画面にくぎづけになっていたのかが浮かび上がる。

決勝の大谷翔平vsトラウトの歴史的対決、そして宿命の日本vs韓国戦――。前回大会で最も視線を集めた“瞬間”をデータで振り返る。

  • 前回大会の侍ジャパン監督・栗山英樹氏

    前回大会の侍ジャパン監督・栗山英樹氏

因縁の韓国戦は村上宗隆の犠牲フライに注目

決勝戦や準決勝といった大一番を抑え、最も高い注目度を記録したのは1次ラウンドの「日本vs韓国」戦だった。

この試合に至るまでの侍ジャパンシリーズ・強化試合の段階から、すでに世帯テレビオン率は10%を超える高い数字を記録。視聴者の期待が日増しに高まっていたことが、大会序盤の「宿命の対決」における圧倒的な注目度に寄与したと考えられる。

この1次ラウンド「日本vs韓国」戦では、どんなシーンが特に注目されていたのか。試合中継の毎分データで確認していく。

1番注目されたのは、6回裏の村上宗隆選手が犠牲フライを放ったシーン(21時57分、注目度74.7%)。3球目が大きな当たりとなり会場が盛り上がった。打球はレフトにつかまりアウトとなったが、サードランナーのヌートバー選手がホームに戻り1点を追加した。

2番目に注目されたのは、7回裏のヌートバー選手の2ベースヒットのシーン(22時22分、注目度74.0%)。1アウト1塁、1ボール2ストライクで迎えたヌートバー選手は、4球目を打ち返しライト前への2ベースヒットに。ヌートバー選手はおなじみのペッパーミルパフォーマンスを披露した。

3番目に注目されたのは、3回裏の吉田正尚選手の2点タイムリーのシーン(20時27分、注目度73.3%)。2対3で1点ビハインドの3回裏、1アウト満塁で迎えた吉田選手はセンター前にヒットを放ち、2点タイムリーに。日本が4対3と韓国を逆転し、会場も実況も大いに盛り上がった。

決勝で一番注目されたのは大谷vsトラウト

続いて、決勝戦の中継番組の毎分データを確認する。平日朝という時間帯にもかかわらず、世帯テレビオン率は27.6%という驚異的な数字を記録した。

特筆すべきは、MF1層(20~34歳)の注目度の高さ。普段は「ながら見」が多いとされる若年層が、スマホを置いて思わず画面に「くぎづけ」となってしまうほどの試合展開だったことがうかがえる。

この試合で特に注目されたシーントップ3を振り返る。

1番注目されたのは、9回裏のピッチャー大谷翔平選手vs打者トラウト選手の対戦のシーン(11時43分、注目度77.6%)。日本が3対2とリードして迎えた9回表、2アウトランナーなし、2ボール2ストライクで迎えた5球目。力が入ったのか164kmのフォーシームは大きく外れてボールに。フルカウントで迎えた6球目、スイーパーをトラウト選手が空振りしゲームセット。大谷選手はグローブとキャップを放り投げて喜びを表現した。

2番目に注目されたのは、試合終了後、大谷選手へのメダル授与シーン(11時58分、注目度76.2%)。大谷選手が最後にメダルをかけられ、MVPの盾が授与された。その後、大谷選手がトロフィーの後ろで記念写真を撮影するまで注目された。

3番目に注目されたのは、6回裏のヌートバー選手の打席のシーン(10時43分、注目度74.3%)。2アウト満塁、1ボール2ストライクから迎えた4球目はボール。5球目を打ったが、打球はライト前の浅いフライとなり捕球され、アウトとなった。