第4話「桶狭間!」では前回に引き続き1560(永禄3)年の様子が描かれましたが、最も注目されたシーン以外の今回の見どころを紹介していく。
今回、話題となったシーンは、出陣前に織田信長が敦盛を舞うシーンが挙げられる。SNSでは「開幕から小栗信長の敦盛が見られるなんて、今年の大河はすごい!」「敦盛が流れてテンション上がった!」と有名なエピソードだけに大いに盛り上がった。敦盛は幸若舞の演目の1つ。室町時代に成立した語りを伴う曲舞で、武士の物語を語り舞う芸能だ。能や歌舞伎と並んで武家に好まれた。現在では福岡県みやま市大江地区に伝承される「大頭流幸若舞」が唯一現存しており、国指定重要無形民俗文化財になっている。
藤吉郎、足軽組頭となる
次に、論功行賞で小一郎と藤吉郎が恩賞を受けるシーンが挙げられる。2人は今川方の武将・一宮宗是の首を献上し、藤吉郎は足軽組頭に任命される。しかしその首は城戸小左衛門が討ち取ったものだった。小左衛門と同じ道を歩みたくない兄弟は正直に事実を信長に打ち明ける。しかし信長は「それは幸運だったな」と気にも留めず、藤吉郎に恩賞を与えようとする。また、小一郎は信長の近習に任命。弟の抜てきに藤吉郎も喜びを爆発させるが、小一郎は兄を支えながらともに信長に仕えたいと辞退し、代わりに銭を要求した。厚かましい願いだが信長は聞き届け50貫の銭と、さらに履いていた草履を1つずつ兄弟に授けた。
SNSでは「50貫って言われた時の小一郎可愛かったな。この兄弟、信長ポイント荒稼ぎしてて微笑ましい」「正直に自分は信長様を信じきれませんでした! 人事を尽くした信長様も、それを信じた兄者もすごいです!って出世を断れる小一郎すごいな」と、豊臣兄弟へのコメントが集まっている。ちなみに50貫をそのまま現代の貨幣価値に当てはめるのは難しいが、米1石が1貫で取り引きされていたようだ。1石は約150kg。現在の米価は5kgで約4000円なので、1貫は約12万円。50貫は約600万円になる。中村で貧しい暮らしをしていた小一郎が喜色を浮かべるのも無理からぬ額といえそうだ。
信長、信勝に思いを馳せる
また、仲の良い小一郎と藤吉郎を見て信長が弟・織田信勝(中沢元紀)を思い出すシーンも印象的だった。政敵となった信勝を謀殺した信長にとって小一郎と藤吉郎がうらやましく見えたのだろうか。冷酷なイメージのある信長だが、実は母・土田御前の取成しがあったとはいえ、敵対した信勝を2回まで赦しています。しかし3度目はなかった。
最近では、信長の性格は温厚で優しく保守的であったという見方が増えてきているが、作中の信長は従来のイメージを踏襲したものになっている。SNSでは「弟に命狙われた身としては輝いて見えるのも仕方ないな」「信勝は信長の両親共に血のつながった1番近い弟だったもんね」と信長の心情にコメントが集まった。
きょう1日に放送される第5話「嘘から出た実」では、織田信長が織田家中で御前試合を開き、藤吉郎は前田利家(大東駿介)と対決する。そして小一郎と藤吉郎は、信長から鵜沼城の調略を命じられる。


