おにぎり協会は1月27日、「おにぎり調査2025」の結果を発表した。調査は2025年1月~12月、主要コンビニエンスストアを対象に行われた。
値上げ局面も定番具材の人気変わらず
ツナマヨ・鮭・昆布は、原材料価格や物流費の上昇といった外部環境が変化しても、なお上位を占めている。前年調査(2024年実績)でも各社1位はツナマヨだったが、今回(2025年実績)は、回答4社のトップ商品の価格がいずれも上昇している。価格はあがっても、上位の顔ぶれは変わらない結果となった。おにぎりは味が想像しやすいものに支持が集まる傾向にあるため、多くの人が食べてきた定番メニューに人気が集まる。同協会は、これらが「失敗しにくい味」ではなく、生活者が忙しい日常の中で"短時間で満足が得られる選択"として機能している点に注目している。
「ボリューム/プレミアム」が"日常の定番"に
ローソンの通年ランキングにプレミアム商品が入り高付加価値帯も堅調。一方で、ローソン、ファミリーマート・ミニストップでは"大きい系"が伸長・好調とされている。おにぎり1個に求められる役割が「軽食」から「一食の成立」へ広がり、商品設計の前提が変わってきた可能性がある。これは物価上昇を受けて、これまでおにぎりを2個買っていた層が1つで満足できる大きいおにぎりをコスパを意識して購入していることも想定される。
また、セブン-イレブンによると大阪・関西万博の会場内店舗(西ゲート店)のおにぎりは、全国のセブン‐イレブンの中でも販売数がトップとなり、訪日外国人を含む多様な来店客に"手に取りやすい選択肢"として受け入れられた可能性がある。
新・低価格帯おにぎりの急成長
コメや海苔をはじめとする原材料の高騰を受け、定番商品の値上がりが進む一方で消費者の懐事情にあわせて低価格帯おにぎりのメニューが増加している。
ローソンでは、海苔を使わない低価格ラインの拡充に加え、だしを用いて海苔がなくても先味や満足感を高めようと工夫しただしおにぎりシリーズを提供。一方、ミニストップでは具材を混ぜ込んだ低価格帯の108円おにぎり(税抜き)シリーズが人気であることに加え、噛み応えのある大麦を混ぜ込み満足感を高める商品投入を継続している。ファミリーマートやセブン-イレブンも海苔を使わず、ご飯に具材を混ぜ込むタイプの商品ラインアップを強化しており、これらが低価格帯として支持を集めている。
低価格帯の定番といえばツナマヨだったが、ツナマヨが中価格帯になった今、新しい低価格帯のおにぎりとして海苔を使わない混ぜ込みおにぎりが台頭。セブン-イレブンではランキング3位に海苔なしの「わかめ御飯おむすび(三陸産わかめ使用)」(149.04円)が入るなどしている。
販売・物流の新しい打ち手として「冷凍おにぎり」も前進
ローソンは食品ロス削減と物流効率化によるCO2削減を目指し、冷凍おにぎりの販売を全国47都道府県に拡大。これは結果的にコスト削減にもつながるため、低価格帯おにぎりの文脈として入れられるものでもある。ローソンに続いて、調査対象期間外だが、ファミリーマートも直近2026年1月から冷凍おむすびの販売を開始している。



