第3話「決戦前夜」では1559(永禄2)年から1560(永禄3)年の様子が描かれたが、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介する。
まず、小一郎が藤吉郎から、父・弥右衛門(小林顕作)の敵が城戸小左衛門(加治将樹)だと知らされるシーンが挙げられる。小左衛門が敵である証拠は藤吉郎が弥右衛門のために作った木彫りの戦守りだった。傍若無人ながらも同じ織田勢であり、槍の腕は確かな小左衛門を正面から討つことはできないため、藤吉郎は合戦のどさくさに紛れて暗殺することを提案する。
SNSでは「あのパワハラ上司が親の敵だったんだ」「敵だから意味ありげに耐えてたのかな」といったコメントが集まった。一方で「絵に描いたような嫌な奴すぎて逆に裏があるような気がする」「小左衛門、ちょっとわざとらし過ぎないかな」といぶかしむ視聴者も見られた。果たして小左衛門は本当に弥右衛門の敵なのか。ちなみに城戸小左衛門は資料はほとんど残っていないが実在の人物だ。
次に、進軍する今川義元が途中で蹴鞠を楽しむシーンが挙げられる。その余裕しゃくしゃくな態度には家臣たちも戸惑っていた。義元はゆっくり進軍することで織田側へプレッシャーをかけようとしていたようだ。SNSでは「こういう公家かぶれな義元は最近見ないから逆に新鮮」「テンプレな信長に続いてテンプレな義元きた!」と古くからのイメージに忠実な義元へのコメントが集まった。
草履エピソードの新たな解釈
また、信長の草履を間違えて盗もうとするシーンが挙げられる。藤吉郎が信長の草履を自分の懐に入れて温めておいたという有名すぎる逸話を元にした場面だった。作中では5月だったので藤吉郎の温めておいたという弁解は通じず、すかさず小一郎がもうすぐ雨が降るので濡れないようにしたと助け舟を出していた。斬新な新解釈だった。SNSでは「今作の信長は基本めっちゃビビられてるけど所々で人のよさが溢れてるな」「信長は現状理解者がお市だけだし、気楽に遊べる藤吉郎は癒してくれる存在なんだろうな」と、むしろ信長の対応が話題となった。
松下家康が初登場
そして、三英傑最後の1人・松平元康(後の徳川家康)が登場した。黄金に輝く金陀美具足を身につけていたのが視聴者の目を引きつけたようだ。SNSでは「金ぴか鎧久しぶり!」「金陀美具足、白兎の殿の鎧だ! 懐かしいな」と盛り上がった。2023年『どうする家康』で徳川家康を演じた松本潤が身に着けていたものと同じ物に見えた。金陀美具足は素材自体は一般武士の鎧と同等で、実戦に耐える実用的な造りだったといわれている。現在は久能山東照宮に所蔵されており、重要文化財に指定されている。また、裏切りのオーラが全開の石川数正(迫田孝也)も登場した。
直、小一郎を叱咤激励する
最後に直が小一郎を叱咤激励するシーンが挙げられる。侍になるために清須へやってきた小一郎だったが、藤吉郎や信長との思想の違いを思い知らされる。聡明な小一郎は織田と今川の戦力差から勝ち目が無いと判断し、直を連れ立って中村へ戻ろうとした。しかしずっと小一郎を見てきた直はその本心をみやぶっており、「あんたは下克上に魅せられたんじゃ」と返す。この言葉は小一郎の背中を大きく押すことになった。SNSでは「直ちゃんにしても、優秀な幼馴染がずっと物わかりの良いフリして諦めてきたのを歯がゆく思っていたんだろうな」「直ちゃんあっさり着いてきたかと思ったら、ちゃんと清須で生きていく覚悟が決まっててすごいな」と、直を支持するコメントが集まった。
きょう25日に放送される第4話「桶狭間!」では、織田信長の号令の下、ついに織田軍と今川軍の決戦の火ぶたが切られる。戦いの最中、小一郎と藤吉郎は父・木下弥右衛門の仇と目される城戸小左衛門の首を狙う。



