第1話「二匹の猿」では1559(永禄2)年の様子が描かれた。

家族4人で細々と畑を耕しながら暮らしていた小一郎たちのもとへ、8年ぶりに兄・藤吉郎が帰ってきた。生活に苦しむ小一郎は、了雲和尚(田中要次)から清須で道普請の人足を集めているという情報を聞きつけると、藤吉郎とともに清須へ向かう。現場では土砂崩れに見舞われるが、小一郎は見事なリーダーシップを発揮し、密かに紛れていた織田信長の眼前で無事に道普請を完遂した。

また、藤吉郎に盗人の疑いがかかると、濡れ衣を晴らすために真犯人を捕まえようと兄弟は動く。真犯人である横川甚内に返り討ちに遭いそうになる小一郎だったが、藤吉郎はなんなく甚内を討ち取る。しかし、ためらいもなく人を切り捨てた兄・藤吉郎に、小一郎は恐怖を覚えた。

のちの豊臣秀吉・藤吉郎との再会

今回、話題となったシーンは、小一郎と直(白石聖)が8年ぶりに村へ帰ってきた藤吉郎と再会するシーンが挙げられる。多数の野盗による襲撃を受け、絶体絶命の危機に陥った3人だったが、兄弟のとっさの芝居で乗り越えることができた。しかし坂井喜左衛門(大倉孝二)の仏画を盗んだ過去がある藤吉郎は、礼を言われるどころか喜左衛門に殺されそうになる。

次に、野盗に襲われながらも見逃されたとも(宮澤エマ)、あさひ(倉沢杏菜)、なか(坂井真紀)の姿もある。ホッとする3人にわざわざ戻ってきて「お前らみたいな汚え醜女に誰が手ぇ出すか!」と言い放つ野盗と3人のリアクションが印象的だった。

  • (C)NHK

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また、道普請に身分を隠して加わる信長のシーンが挙げられる。信長がそばにいるとは夢にも思わない小一郎は、作業をしながら信長のことを大うつけとなじるが、その後に上洛する信長を見て仰天した。必死に許しを請う小一郎だったが、信長は失言を追及せず、土砂崩れした時に見せた差配を称賛する。藤吉郎は2人の様子を見てコロコロと態度を変えるが、「わしの自慢の弟にござります!」と着地した。臨機応変な藤吉郎が上手く描かれたシーンだった。

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そしてそんな藤吉郎が横川甚内を斬るシーンも挙げられる。ノンデリな発言で小一郎を振り回し、コメディチックな振る舞いの多かった藤吉郎が豹変した姿には、小一郎だけでなく視聴者も驚かされたようだ。

DAIGOがサプライズ出演

さらに、DAIGOが斎藤義龍を演じたことがネットでは話題になっています。DAIGOのInstagramによると義龍の出番はもうないようだ。史実でも1561(永禄4)年に亡くなっているので仕方ない。妻で大河ドラマには2度の出演経験がある俳優の北川景子と、演技の練習をしたそうだ。

今回は随所で小一郎の持つ調整力と観察力が描写された。一触即発だった信吉 (若林時英)と玄太(高尾悠希)のいさかいを仲裁し、道普請が土砂崩れに遭ったときも信長が唸るほど見事に取り仕切り、ちゃっかり報酬の上乗せまで取り付け、藤吉郎が疑われた盗人騒ぎでは見事な観察力で真犯人を突き止めた。天下を取る兄弟の、これからの活躍に期待が高まる。

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きょう11日に放送される第2話「願いの鐘」では、小一郎が想いを寄せる直に縁談が持ち上がる。そんな折に村が再び野盗に襲撃される。天に向かって絶叫する小一郎と「これがこの世じゃ!」と叫ぶ藤吉郎の姿が…。