「第37回フジテレビヤングシナリオ大賞」が19日に発表され、河内大輝(かわうち・だいき)さんが『もうええわ』で大賞を受賞。同日、東京・台場のフジテレビ本社で行われた会見に出席し、喜びを語った。
応募総数1.477編(前回1,585編)から選ばれた『もうええわ』は、吃音を持つ高校生が漫才コンビを組み、学生お笑いで優勝して夢に向かって進んでいく中で、成長していく物語。初めての応募で大賞となった河内さんは現在、CMプランナーの仕事をしているが、「受け身で企画するのではなく、自分の頭の中でどれだけ“脳みそフルスイング”できるのか試したくて、挑戦することで筋肉をつけたいと思いました」と、応募のきっかけを明かす。
現在32歳だが、今後については、脚本家との二刀流になるか、脚本家一本でやっていくか決めていないとのことだ。
好きなドラマ作品は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13年、宮藤官九郎脚本)。「あまりに好きすぎて、2周見ているんですけど、まだ最終回を見られていないんです」とこじらせ気味なファンのようで、「根底に温かさがあるところが好きです」と引き込まれるポイントを語った。
佳作を受賞した北山竜一さんは、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS)などに出演する前原瑞樹と大学の同期。「“脚本の勉強をしてみたら?”と彼が言ってくれたのがきっかけになりました。来年の大河ドラマや朝ドラにも出ている彼を見て、自分も頑張ろうと思えているので、いつか彼を主役に書いてみたいです」と目標を述べた。
受賞作品の一覧は、以下の通り。審査委員長の宋ハナプロデューサー(『波うららかに、めおと日和』『教場II』など)は「全体的にレベルの高い作品が多くそろった年でした。全体的に派手な出来事や事件に頼ることなく、自分の居場所、理解されにくさ、相手との距離感といった、現代に通ずる題材を、それぞれ個性を出して描いていて、人物の心情に丁寧に向き合う姿勢が強く感じられました」と講評している。
「第37回フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作品
●大賞
河内大輝『もうええわ』
●佳作
北山竜一『燃え尽きても』
平木理裟『海になりたい』
金子力『青と花』
小野朝子『その時は思い出して』
この会見の後には、前回の大賞受賞者・石田真裕子氏脚本のスペシャルドラマ『ドビュッシーが弾けるまで』(24日22:00~)の舞台挨拶を開催。出演する片平なぎさは「とにかく出てくる人が、みんな優しいんです。多くの人が多少なりとも経験したことのある人生への不安、挫折、喪失感…そういった負の感情から、一歩前へ踏み出す勇気や希望を感じさせてくれるストーリーで、そこにはすごく温かいものが流れているんです」と魅力を語った。


