俳優の松山ケンイチが12日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたドラマ10『テミスの不確かな法廷』(2026年1月6日スタート 総合 毎週火曜22:00~)の取材会に、鳴海唯、遠藤憲一、制作統括・神林伸太郎氏と共に出席した。

  • 『テミスの不確かな法廷』取材会に出席した鳴海唯、松山ケンイチ、遠藤憲一

    『テミスの不確かな法廷』取材会に出席した鳴海唯、松山ケンイチ、遠藤憲一

本作は、新聞記者である直島翔氏が描く異色のリーガルミステリーを実写ドラマ化。発達障害を抱える裁判官をはじめ、裁判所職員、検事、弁護士――それぞれが真実を求めてぶつかり合う緊迫した法廷の攻防と、時にかみ合わない会話をコミカルに描く。

幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受け、主治医の助言をもとに、“普通”であろうとコミュニケーションや振る舞い方を学んできた特例判事補・安堂清春役を務める松山は、「法律用語がたくさん出てくる。これまでの人生で言ったことがない言葉なので、イントネーションがどうなんだろうということから始まりました」と語り、「東京地裁に行って見学したことをはじめ、僕が演じるキャラクターが持っている特性を理解するためにグループケアに行って、皆さんと話をしました」と準備に余念がなかったことを明かす。

難解な法律用語は出演者を悩ましているよう。松山、鳴海、遠藤共に「台本が難しい」と共通した感想を持っているというと、松山は「僕は台本を覚えるときはノートに書くんです。それは自分が最初に出演させていただいた大河ドラマ『平清盛』のときからずっと続けています」とコツを明かし、「基本的に、台本を読み出すと、5分で眠くなっちゃうんです」とその理由を説明した。

本作は、2024年に放送された『宙わたる教室』のスタッフが制作に参加している。その熱量は前作同様に高いものだという松山は「僕も『宙わたる教室』を観ていて好きな作品だったのですが、熱量については『確かにそうだな』と感じる部分は多かったです」と語り、「カメラマンさんが『どこを切り取るべきか』とギリギリまで探し続けている。撮影部が監督に『ここを狙いたい』とすごくこだわっている。その丁寧さがすごくありがたいし、期待に応えたいと思っちゃう」と撮影を振り返る。

松山の発言に遠藤は「僕はNG出すくせに『もう1回』と言われることが苦手なんです。1回でもいっぱいいっぱいなので」と笑い、「でも松山くんは『もう1回お願いします』と言われても、文句ひとつ言わない。すごいなと思っていつも見ているんだけれど、『ありがたい』ってそういう捉え方なのね。俺って人間が小さいなって思いました」と発言し会場を笑わせていた。