日本の昔話などでもおなじみの動物、タヌキ。でも実際の姿を間近で見る機会はなかなかありませんよね。今回話題になっているのは、そんなタヌキの“チャーミングな姿”が映された動画です。

TLがタヌキだらけで最高ですね🦝✨
果実が転がって、
ぜんぜん食べられないたぬきも可愛いのでご覧下さい🫐🌀💦
(@Tanuki_Mumより引用)

投稿したのは、タヌキの魅力や豆知識を発信している野生動物リハビリテーターの「たぬきのお母さん(@Tanuki_Mum)」さん。動画にはタヌキのメイちゃん(女の子・3歳)が果実を食べようと奮闘する様子が映っています。

  • (@Tanuki_Mumより引用)

    (@Tanuki_Mumより引用)

丸い果実をなんとか食べようとするメイちゃん。しかし果実は鼻に当たって転がってしまい、なかなかうまくいきません。その“届きそうで届かない”もどかしい姿が愛らしくて、応援したくなってきますよね♪

この投稿は大きな反響を呼び、3.5万件のいいねを獲得(11月19日時点)。「ああ どんくさくて可愛い〜」「最&高すぎますー!!」「現代まで生き残ったのが不思議なくらい、一生懸命に生きてるからね 不器用だし鈍臭いし、でも家族思いだったり、狸らしいよね」「転がすほうが難しいのに器用なのか鈍くさいのか分からないけど可愛いって事は分かる」など、数々のコメントも寄せられました。

投稿主さんに聞いてみた

一生懸命な姿で大人気となったタヌキのメイちゃん。投稿主の「たぬきのお母さん」さんに、さらなるエピソードをお聞きしました。

── 撮影時のエピソードを改めてお聞かせいただけますか?

メイちゃんは、食べ物に関しては“食欲旺盛なのに要領が悪い”場面が多く、不器用で少し鈍臭いのですが、その一生懸命さが可愛らしく、普段から食事風景の動画をよく撮影して投稿しています。

── メイちゃんは、保護された個体なのでしょうか? また「野生動物リハビリテーター」について教えてください。

メイちゃんは幼少期に保護された個体で、野生復帰が難しいため現在も保護下で暮らしています。

「野生動物リハビリテーター」は、怪我や人為的トラブルで行き場を失った野生動物を保護し、適切なケガのケア、飼育管理、生態の理解をもとに、可能な限り“野生に戻す”ことを目的に活動する専門家です。生態学・行動学・応急処置などを学びながら活動を続けています。

メイちゃんのように野生復帰が難しい個体は、人と距離を保ちながら安心して暮らせる環境を整えています。

── タヌキは人になつくのでしょうか? 普段の様子や性格などもお聞かせいただけますか?

タヌキは“ペットのようになつく”というより、環境によって人に慣れることはありますが、基本的には非常に繊細で臆病な野生動物です。

メイちゃんは乳飲み子の頃から人の手で育てているため比較的環境に慣れていますが、それでも野生動物ならではの慎重さと強い警戒心を持っています。

特に知らない匂いにはとても敏感で、状況によってはパニックになり、見境なく攻撃的になる事もありますので、一般家庭での飼育には決して向きません。

動画のメイちゃんは、愛嬌たっぷりの姿を見せてくれますが、それはあくまで保護個体として専門知識の元で慎重に管理しているからこそ見られる一面です。

たぬきの不器用で愛嬌あるこの動画が、里山で静かに生きる野生動物たちを身近に感じるきっかけになり、「里山を守る大切さ」が伝われば幸いです。

── 野生のタヌキを見かけた時、どんなことに気を付ければ良いですか?

  • 近づかない・触らない

  • 食べ物を与えない

  • 道路付近ではスピードを落とすなど、車に気を付ける

  • 怪我をしている場合は、各自治体の野生鳥獣保護窓口へ相談を

私たちが少し気をつけるだけで、里山で静かに生きる野生のたぬきたちの明日を守ることができます。


「たぬきのお母さん」さんのアカウントでは、メイちゃんたちタヌキの姿がたくさん紹介されています。野生動物の捕獲や飼育は法律で規制されており、こうした動物たちは専門家のもとで適切に保護されながら暮らしています。

タヌキなど野生動物たちがこれからも安心して暮らせる自然を、みんなで大切にしていきたいですね♪