視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(10月20日~26日)をまとめた。
「ワールドシリーズ」が報道番組の注目度を押し上げる
この週のランキングでは、特にコア視聴層において、トップ10のうち5番組をニュース・報道番組が占める結果となった。個人全体でも『サタデーステーション』が7位に入っており、視聴者の関心が最新の出来事に集まった週と言えそうだ。
この背景には、国内外の大きな動きが影響していると考えられます。国内では、集計期間中の10月21日に憲政史上初となる女性総理、高市内閣が正式に発足した。さらに、同24日には所信表明演説も行われ、新政権の動向に高い注目が集まったことが、報道番組の視聴を後押しした可能性がある。
一方、海外スポーツでは、大谷翔平選手らが所属するドジャースが出場する「MLB2025ワールドシリーズ」が10月25日(日本時間)に開幕した。NHKで放送された『ワールドシリーズ第1戦』は個人全体で4位(注目度64.0%)にランクインしており、この歴史的な対戦への期待が、関連ニュースやスポーツコーナーを含む報道番組全体の注目度を押し上げる一因となった。
「伏線が色々ありそうで期待」
テレビ朝日の新ドラマ『ちょっとだけエスパー』が個人全体で63.9%の注目度を記録し、見事5位にランクインした。初回放送からわずか数日でTVerの再生数が200万回を超え、多くの視聴者から注目を集めている期待作だ。
本作は『アンナチュラル』『MIU404』などで知られる脚本家・野木亜紀子氏による完全オリジナル脚本。人生どん底のサラリーマン・文太を演じる大泉洋が、謎の企業「ノナマーレ」の社長・岡田将生からカプセルを渡され、手で触れると他人の心の声が聞こえるという超能力に目覚める。
与えられたのは「世界を救う」という不可思議なミッションと「人を愛してはならない」という不条理なルール。さらに、社宅で見知らぬ女性・四季を演じる宮崎あおいと夫婦生活を始めることになる。
初対面の四季が文太を本物の夫だと思い込む状況や、意味不明な指令をこなしていくコミカルなシーンが随所に描かれており、視聴者からは「初回から面白い」「伏線が色々ありそうで期待」といった反応が上がっている。
大泉洋は番組公式サイトでも「バカバカしいお話かと思いきや、すごい展開になっていく」とコメントしており、SFとラブロマンスを融合させた異色作としての注目度は今後も高まっていくと見られる。


