今後は、生配信をはじめ、ファンクラブ内でのラジオ配信、グループチャットへの本人参加など、「できる範囲で私たち“friends”(=shelaとファンたちを併せた呼称)の密度を上げていきたい」とshela。次なる夢は、東京だけではなく、日本各地でもライブを開催すること。単に「今後の夢」を聞いただけなのに、「今は“やります”と言うのもおこがましいのですが」と謙虚なのも彼女らしい。
振り返れば、“プロフィール非公開のミステリアスなアーティスト”としてデビューした10代。男女問わず、多くのファンを熱狂させ、惜しまれながらも生活拠点を北海道へと移した。そんな彼女は今、草の根のように、一人一人の顔が見える活動へと舵を切った。そしてそれらは次々と形になっていく。過去と現在、喜びの質は変わったのだろうか。
「あの頃も今も、どっちも充実していると思います。限界を自分で決める瞬間は何度もあった。支えてくれた人たちに恵まれて、芸能界で学んだことも子育ても、全部が血となり肉となって今につながっている。不可能と言われたことを努力で塗り替える経験もして、強くなった自分がここにいる。
失敗も挫折も成功も、すべてが学びに変わって、今は応援してくれる人と“一緒に夢を見る”ことができる。“奇跡”だと思います。だから、何ができるか分からなくても、“一生懸命やるから、見ててね”って言える。10代の自分をバックミラーでいつも見ながら…過去と上手に向き合いながら。今のファンの存在をもっと近くで感じ、“また何かできる”って思っていたい。今はそんな気持ちでいっぱいです」
彼女のノートには、今日の空と小さな感謝がつづられ続けているだろう。そして12月、彼女の言う“奇跡”の灯りがともる準備は、もう始まっている。
「皆さん、今を奇跡っておっしゃってくれますが、今の私にとっての“奇跡”って、“誰かが待ってくれていること”だと思うんです。待ってくれる人がいる限り、私は何度でも始められます。だから──“ありがとう”」

