近鉄グループホールディングスのサイト等で、近畿日本鉄道の新型一般車両「1A系」のうち完成した2両を近畿車輌の工場から近鉄高安検修場へ搬入する様子が公開された。1A系は2026年に近鉄大阪線・名古屋線などで導入を予定している。
1A系は2024年10月にデビューした8A系をベースとした一般車両。大阪線・名古屋線の一般車両で初めてバリアフリー対応の多目的トイレを車内に設置するなど、快適性と利便性の向上を図っている。外観のカラーリングについて、8A系や6A系で採用する「伝統の赤」に対し、1A系では「進化の青」と位置づけ、「落ち着き」と「品」を感じさせる2色を選定した。
9月11日未明、完成した2両を近畿車輌の工場(大阪府東大阪市)から近鉄高安検修場(大阪府八尾市)へ搬入しており、その様子を撮影した動画も公開されている。
今後も、完成した1A系は順次、近畿車輌の工場から近鉄高安検修場へ陸送するとのこと。高安検修場で車両を編成し、各機器の検査や試運転を実施した後、乗務員による定置訓練や運転教習を経て運転開始する予定となっている。
近鉄の新型一般車両は、2026年1月から大阪線・名古屋線などで1A系の運行を開始。同年5月から南大阪線などで6A系の運行開始も予定している。




