東急電鉄は、10月5日に田園都市線梶が谷駅構内で発生した列車衝突事故について概要を公表した。この事故では、運転中の列車と引込み線の回送列車が構内で接触。田園都市線と大井町線の両線で長時間の運転見合わせが発生した。
事故発生は10月5日23時4分頃。田園都市線梶が谷駅構内で、中央林間発渋谷行の各駅停車(10両編成)が進入する際、同駅5番線(引込み線)に停車中だった10両編成の回送列車と接触した。東急電鉄によると、回送列車が引込み線へ完全に入りきる前に、運転中の列車に進行信号が出たことが原因とみられ、信号システムのプログラムミスが関係していたという。現在、詳しい経緯を調査中としている。
事故の影響で、田園都市線は10月5日23時4分から全線で運転を見合わせた。10月6日2時10分頃に中央林間方面の運転を再開したものの、同日朝の初電から田園都市線は鷺沼~中央林間間、大井町線は大井町~二子玉川間での折返し運転となり、田園都市線・大井町線全線の運転再開は10月6日24時頃だった。
東急電鉄は「お客さまには多大なるご不便とご迷惑をおかけし、心から深くお詫び申し上げます。今後、同様の事象が発生しないよう再発防止に努め、安全・安定運行に取り組んでまいります」とコメントしている。
