JR九州は、ウエストホールディングス(広島市)と共同で、駅構内の使っていないレールを活用した太陽光発電システムの運用を開始したと発表した。日豊本線佐土原駅の1番線に設置し、駅の照明等に使用する電力を再エネ化する実証実験を行う。
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佐土原駅のレール上への太陽光モジュール設置状況
駅構内の使用停止したレール上で太陽光発電を行う取組みは国内初だという。レール上に「レールPV」と呼ばれる太陽光モジュールを設置し、鉄道インフラの再利用による新たな価値創出をめざすとしている。
国土交通省の「令和6年度鉄道技術開発補助金(鉄道脱炭素施設等実装調査)」に採択されており、実証実験としてレールPVの取付状態や発電性能を検証する。
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太陽光モジュール「レールPV」開発CGイメージ
発電規模は出力4.97kW、年間想定発電量は約6,500kWhで、年間約5トンのCO2排出削減効果を見込む。発電した電力は駅構内照明などで自家消費する。両社は今後も協力し、鉄道分野における再生可能エネルギー導入の可能性を探る方針としている。