日本テレビ系バラエティ番組『X秒後の新世界 初回2時間SP』が、7日(21:00~)に放送された。

  • 『X秒後の新世界』MCの霜降り明星・せいや

    『X秒後の新世界』MCの霜降り明星・せいや

世の中のちょっとした疑問や謎を勝手に検証していく同番組。「人は、多数派の行動に従う集団的同調によって作られる不可解なルールに従うのか?」という疑問を、たける(東京ホテイソン)を対象に、お見送り芸人しんいちが仕掛け人となって検証を敢行した。

しんいちがたけるを寿司屋に連れていくのだが、その店ではなぜか、寿司職人が差し出した寿司を客が立ち上がり両手で受け取っている。漫才では切れ味のいいツッコミのたけるだけに、不可解なルールにもツッコミを入れるかと思いきや、自分の番が来ると、立ち上がって両手で寿司を受け取り、見事に同調してしまった。

かつて注目を集めた人、ものが今どうなっているのかを調査するVTRも。1985年、阪神タイガースが初の日本一に輝いた日にパンツ一丁で道頓堀に飛び込んだ“道頓堀ダイブ第1号”とされる男性のその後を追跡した。現在、岐阜県で落語家として活動している彼に当時の話を聞くと「実は巨人ファンだった」と意外な告白。ではなぜ飛び込んだのか。阪神ファンと「もし阪神が優勝したら道頓堀に飛び込む」と約束して、本当に日本一になってしまったという。道頓堀ダイブの始まりは、巨人ファンの罰ゲームだったと判明した。

1972年に起こった、あさま山荘事件で警官が建物に突入するための道を切り開いた巨大な鉄球がどこにあるのかを捜索。ネット検索を頼りに新潟県光ヶ原高原に向かうと、2つの鉄球が置かれていた。1つは映画『突入せよ! あさま山荘事件』の撮影で使用された鉄球、もう一つは事件当時に用意されていたものの使われなかった予備の鉄球だった。では、本物はどこにあるのか。

事件を取材した元日本テレビアナウンサーの久能靖によると、当時、鉄球を操作していたのは地元で解体業を営む兄弟だという。番組は、その弟の取材に成功。兄弟が経営していた会社はすでになくなっていたが、鉄球は3代目の社長が保管しているとのことだった。3代目社長の証言によって、ついに鉄球を発見。本物の鉄球は、旧会社の資材置き場に野ざらし状態で置かれていた。歴史にその存在が刻まれている貴重な鉄球に隠されていた真実と意外な結末に、間宮祥太朗も「すごい話」と驚いた。

大勢の人が同じ勘違いをしている現象「マンデラ効果」。スタジオでは、出演者陣にもその現象が起こるのかを確かめた。

「映画『13日の金曜日』に登場する殺人鬼ジェイソンはどんな武器を使って人を襲う?」という質問に、せいや、ヒコロヒー、藤井貴彦、間宮、あのが「チェーンソー」と答え、松村北斗だけが「斧」と回答。「これでしょう!」とせいやが言い、ヒコロヒーは「有名ですよね」、藤井も「これは間違えるはずがない」と自信満々のレギュラー陣。それに対し、松村は「あれ、斧じゃなかったですか?」と記憶を探る。

正解は、主にナタで斧も使用されていた。しかも、『13日の金曜日』シリーズの中でチェーンソーは一度も使われていなかった。まさに、6人中5人が同じ勘違いをするマンデラ効果が起こり、一同からは「ええ~っ!」と驚きの声が上がった。

【編集部MEMO】
MCの霜降り明星・せいやは、この番組について、「見たことないテレビを作ろうというチャレンジングな姿勢が、スタッフさんから見えるのがうれしいですね。いろいろ番組をやってると、“これ大丈夫か?”って不安になる時もあって、芸人としてはそれをどう面白くしていくかという仕事もあるんですけど、この番組に関してはちゃんとVTRが面白くて信頼があるんで、この感じが視聴者に人にハマれば」と期待をコメントしている。

(C)日テレ