10月6日に放送されるTBS系バラエティ番組『クレイジージャーニーSP』(20:55~22:57)の収録がこのほど、東京・赤坂の同局で行われ、今回フィンランドを取材した裏社会ジャーナリストの丸山ゴンザレスが収録後、MCの設楽統(バナナマン)と小池栄子と共に取材に応じた。

  • 『クレイジージャーニー』の取材会に参加した設楽統、丸山ゴンザレス、小池栄子(左から)

    『クレイジージャーニー』の取材会に参加した設楽統、丸山ゴンザレス、小池栄子(左から)

『クレイジージャーニー』は、独自の視点やこだわりを持って世界&日本を巡る探検家“クレイジージャーニー”たちが、その特異な体験を語る伝聞型紀行バラエティ。「ほぼ放送300回2時間SP」と題した今回は、番組登場回数最多を誇る丸山ゴンザレスが世界一幸福な国フィンランドの裏の顔を取材。国連が発表する世界幸福度ランキングで8年連続1位を獲得している国だが、蓋を開けてみれば世界中の裏組織に狙われる麻薬大国に!? ゴンザレスの体当たり取材で現状が明かされる。

今回が42回目の出演となるゴンザレスは「物書きとして仕事をするまでに何年間か不遇というか、経済的にも恵まれない時代もあって、過去の40数回の取材のときも、スラム街に暮らしていたり、薬物の売買に手を染めている人たちを見ながら、心のどこかで、もしかしたらそっち側の人生だったかもしれない自分を常に想像しながら見ているんです。今がたまたま暮らせているだけで、あのとき仕事を獲得するために頑張ってなかったらそっち側だったかもしれないといつも思っているから、どの回もそういうつもりで取材している」と取材時の心構えを明かし、「僕の取材はいつもスラムとかが出てきますけど、その人たちがなんでこういう人生になったのか常に考えながらやっているので、どの回も印象深いです」と語る。

そんなゴンザレスの姿勢に、小池は「ジャーナリストとして向き合い方が素晴らしい」と感銘を受けた様子で、「一歩間違っていたら自分がそっち側の人間になっていたかもとおっしゃっていて、取材対象の方も、ゴンザレスさんにお話を聞かれているときに、俺は勝ち組、えらいぞみたいな姿勢じゃないから、一緒なんだよって、人に対する丁寧な感じや心の寄り添い方が、これだけの取材ができる理由というか、人を差別・区別しないという人間性にいつも心打たれています」と称えた。

またゴンザレスは、『クレイジージャーニー』に出演するようになって「ビジュアルで届けることを意識し始めた」と告白。「前は物書きとして自分の感じたもの見たものを文章にするのが仕事でしたが、映像で届ける、しかも届けることが前提に。自分1人の取材のときは、いつか世に出ればいいなと思っていましたが、今は撮ってきたものをテレビで皆さんに届けるという前提になったので、取材の仕方が大きく変わりました」と変化を明かす。

続けて、「前は違法すれすれのやり方で取材していたので、それをちゃんと合法的にやるためにいろんな交渉をしないといけない。カメラがなかったら簡単に済むような話も、カメラを向けさせてくださいという交渉が増えた。その分、それがクリアすると堂々と取材できるようになったので、そういう意味で取材のスタンスが『クレイジージャーニー』の前と後では全然変わりました」と語った。

また、『クレイジージャーニー』での野望を聞かれると、ゴンザレスは「野望よりも、この先どうしようかなと思っていることが多くて。この11年で世界中の裏社会にネットワークができたので、その人たちがたまに日本に来るんですね。案内するの面倒くさいなと(笑)。行ったときにお世話になったりもするんですけど」と吐露。「ずっといろんな国の人たちとやりとりが続いているので、このネットワークどうしようって」と話していた。

  • 『クレイジージャーニー』の取材会に参加した設楽統、丸山ゴンザレス、小池栄子(左から)
  • 『クレイジージャーニー』の取材会に参加した設楽統、丸山ゴンザレス、小池栄子(左から)
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