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――今回は巨大なオープンセットを建てて撮影をされたということですが、いかがでしたか?

すごいセットですよ。「いいもん作るぞ!」っていう爆発力があるセットが出来上がって、現場の人間もそういう気持ちになっていました。どうやら、このセットを建てるために美術部や大道具さんが他の番組からも大勢招集されたそうで(笑)。それくらいの規模と力のかけようで、やらせてもらっていました。本当に贅沢なオープンセットなので、そこは楽しみにしてもらいたいです。

個人的には、今までやったドラマの中ではるかに一番豪華で、(テレビドラマに)未来があるなと思いました。もちろん毎回こんなセットは建てられないだろうけど、本当にありがたかったです。テンションも上がりました。

――1984年の渋谷を知らない目線で見て、何が印象的でしたか?

一目でまずネオンが多くて、夜がきれいです。坂をネオンが照らし、60mの道に20何軒も建物が並んで。路面を濡らすことで光が回って、カラフルで艶やかなんですよ。一発で猥雑な、不純な臭いがする。ストリップ劇場があって、奥にはラブホテルが並んでいるような夜の街なので、そういう香りがする中でのお芝居は、やっぱり変わってきますよね。

――オープンセットの中で、何かポイントはありますか?

三谷さんが細かく、実際に当時あったものを指定されているシーンが結構あるんですよ。お菓子とかもパッケージをなるべく当時のものにしたり、洗顔するための謎の機械があったりして。当時を知っている方からすれば、「こんなのあったなあ」というものが、結構あると思います。

――そういう細かいところでリアルにこだわっているんですね。

そうですね。三谷さんの実体験を含めて書かれているけど、やっぱりドラマとしてファンタジーをやる中では、ディテールのリアルさってすごく大事なんですよ。全部が全部おとぎ話になっていっちゃうので。そこで効いていると思います。

――現場には当時の雑誌も置かれていたそうですね。

『anan』を読むと、今回も出演されている小林薫さんの20歳過ぎぐらいの写真が出てきて、めちゃくちゃかっこいいんですよ。若い時の麻生太郎さんが真っ白なスーツを着ていたり、おすぎとピーコさんの連載のページがあって、めちゃくちゃ悪口を言いまくってたり(笑)。でも、その批評にこそ愛があってエネルギーがあって、大事だなと思いました。

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「現場はすごく希望にあふれています」

――『ミステリと言う勿れ』の取材の際、現在の地上波ドラマの厳しさと責任感を語っていました。今、テレビドラマのあり方をどう考えていますか?

気持ちはあまり変わってないです。その中で、今回の現場はすごく希望にあふれています。クランクインする前に脚本をそろえていただいたんですが、やっぱり前もって準備できることがあればあるほど、スタッフさんも余裕が持てるし、役者陣も役を作れるんですよ。ギリギリでやっていくというのもありますが、やっぱりいいものを作る上では、マイナスなことが多くなっていくこともある。

今回はプロデューサー陣や三谷さんを含め、皆さんが前もってできるだけ準備をしてくださったおかげで、クリアになってることが多いと思います。

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