2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』で見上愛と共にW主演を務める上坂樹里にインタビュー。朝ドラ主演に決定した心境や意気込みを聞くとともに、2021年の俳優デビューからの歩みについて話を聞いた。

  • 上坂樹里

    上坂樹里 撮影:蔦野裕

『風、薫る』は、明治時代に看護の世界に飛び込んだ大関和さんと鈴木雅さんという2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描くバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディ”になって、まだ見ぬ世界を切り拓いていく。大関さんをモチーフにした一ノ瀬りんを見上愛、鈴木さんをモチーフにした大家直美を上坂樹里が演じる。

――俳優デビューから4年経ちますが、ここまでの歩みをどのように感じていますか?

周りの環境にすごく恵まれているなと思います。これまでの作品もそうですし、ご一緒したキャストさんやスタッフさん、家族や事務所のマネージャーさんなどもそうですが、常に周りの環境が自分を成長させてくれたり、変えてくれたりしていたので、すごくありがたいなと感じています。

――特にご自身に大きな影響を与えた転機を教えてください。

初めて地上波のドラマに出演させていただいた『生理のおじさんとその娘』は、扱っている題材が難しいものだったので、放送後にすごく反響をいただいた中で、私自身のお芝居について言ってくださっているのももちろんうれしいですが、ドラマを見てこう思ったとか、誰かと共有したというメッセージを多く目にして、自分が俳優として作品に携わる中で一番にやるべきことがそこにあるんだなと、初めて身をもって実感できた作品でした。自分にとってはじめの一歩でもあり、今でも大切な作品です。

――自分をこう見せたいというより、作品全体のことを一番に考えるように?

そうですね。

――演技を磨くために日々努力されていることなどあるのでしょうか。

作品ごとに学んだことや得たものがそれぞれたくさんありますが、いつも壁があって、お芝居って難しいと思う場面の方が多いです。『御上先生』では、それまで自分の演技にいっぱいいっぱいだったのが、初めて周りを見られるようになったなと感じられて、撮影していく中で芽生えた感情があったり、相手とキャッチボールができたと感じる瞬間が多くあったので、自分でもできる限りのことは準備しますが、撮影現場で学ぶことが圧倒的に多いなと思います。

――『風、薫る』のオーディションにも『御上先生』での経験が生かせたなという手応えがありましたか?

『御上先生』でたくさんの学びがあったので、自然とそれが生かせていたのかもしれません。

――経験を重ねていく中で、俳優業に対する思いはどのように変わってきていますか?

お芝居に対する探求心がものすごく湧き上がってきています。周りの方のお芝居を間近で感じられる環境にいさせてもらっていて、こういうお芝居の仕方をするんだという新たな発見や気づきがあり、学ばせてもらいながら、自分の演技に関してもっとこうできたのにという悔しい思いも出てくるので、お芝居に対する思いは強くなる一方です。