フジテレビでは、同局の若手社員が描く“フジテレビ問題”のセルフドキュメンタリー『当事者たち。 ~フジテレビ入社4年目の記録~』を、22日(24:45~)に放送する。

  • フジテレビ本社=東京・台場

    フジテレビ本社=東京・台場

今年1月、カメラを入れずに行った1度目の会見が失敗に終わり、スポンサー企業が次々とCMの出稿を見合わせるなど、かつてない危機に揺れたフジテレビ。その惨状をただ見ているしかなかった入社4年目のディレクターは会社を辞めたいとすら思ったが、「信頼を失ったフジテレビの内側でカメラを回したい」との思いを抱いた。社内の反応は様々で、取材を肯定する意見もあれば、否定的な意見もあったという。

1月27日、2度目の会見を前に、会場では朝から広報チームにより念入りな準備が進められていた。会見前にリハーサルを行う、港浩一前社長をはじめとした経営陣の姿もあった。しかし、会見は大紛糾。10時間半に及ぶことになった会見の裏には、スポンサー対応に頭を抱える営業局、翌朝の情報番組の扱い方で激しい議論をするスタッフなど、それぞれの“10時間会見”があった。

自らが働く会社が危機的状況に陥った中で、同世代の若手社員はいま何を思っているのか。ディレクターは彼らが直面している厳しい現実や、それでもこの会社で働き続ける理由を知りたいと取材を進める。

転職活動をしたという同期の報道記者、フジテレビへの入社を迷ったという新入社員、「会社が変わるチャンス」だと捉える先輩社員など、それぞれの思いを抱えた“当事者たち”。自分たちがこの会社で働く意味は何なのか――様々な葛藤を抱えるフジテレビ社員を追っていく。