2025年7月に最終話が公開され、『少年ジャンプ+』での5年にわたる連載に幕を下ろした松本直也の漫画『怪獣8号』。「怪獣」と呼ばれる生物が人々の生活を脅かしている世界を舞台に、身体が怪獣化してしまった主人公・日比野カフカと、怪獣討伐任務に従事する「日本防衛隊」の活躍を描いたバトル作品です。
2021年4月には『少年ジャンプ+』史上最速の合計閲覧数1億を達成し、コミックスの国内累計発行部数も1,800万部を突破。2024年4月にスタートしたテレビアニメも人気となり、その続編である第2期が2025年7月より放送されています。
怪獣との緊迫感あふれるバトルシーンやストーリーはもちろん、挫折を経験しながらも夢を追い続ける主人公・カフカをはじめとする個性豊かな登場人物も魅力的な同作。そんなキャラクターたちについて、「もしも実写化したら、このキャラクターは誰が演じるのかな?」と考える人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、もしも同作を実写化するなら「日比野カフカ」を誰に演じてほしいかを、マイナビニュース会員503人に聞きました。結果をランキング形式でご紹介します。
『怪獣8号』をもしも実写化するなら、日比野カフカは誰に演じてほしい?
日比野カフカは『怪獣8号』の主人公で、怪獣専門清掃業者「モンスタースイーパー」の社員として働いている32歳。年齢制限によって「日本防衛隊」に入る夢を諦め、日本防衛隊第3部隊隊長として活躍する幼馴染・亜白ミナを横目に日々を過ごしていましたが、後輩・市川レノとの出会いによって再び防衛隊員を目指すことを決意します。その矢先、謎の小型怪獣を飲み込んだことで人間の意識を持ったまま怪獣に変貌。「怪獣8号」として追われる身になりましたが、それを隠して防衛隊の選抜試験を受け最後のチャンスを掴みました。
困ってる人を放っておけない善良な人物であるカフカ。文句を言いつつもきつい作業をこなすなど責任感も強く、体力面では若い隊員たちに劣りますが、清掃業で培った知識を武器に怪獣討伐に貢献していきます。
そんなカフカを、実写化作品では誰に演じてほしいと思うか聞いたところ、結果は以下の通りとなりました。
- 1位:鈴木亮平(20.4%)
- 2位:佐藤健(4.6%)
- 2位:山崎賢人(4.6%)
- 4位:山田孝之(2.9%)
- 4位:菅田将暉(2.9%)
続いて、各俳優のプロフィールとアンケート回答者のコメントを一部ご紹介します。
1位:鈴木亮平(20.4%)
『怪獣8号』の実写化で、日比野カフカを演じてほしい俳優1位に輝いたのは鈴木亮平でした。1983年3月29日生まれ、兵庫県出身の彼は、2006年放送のテレビドラマ『レガッタ 君といた永遠』で俳優デビュー。翌年の映画『椿三十郎』で初主演を経験した後、福田雄一監督の『HK 変態仮面』(2013年)で注目を集め、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)で大ブレイクしました。
2021年公開の映画『孤狼の血 LEVEL2』では、「第46回報知映画賞 助演男優賞」や「第45回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞」など多数の賞を受賞。確かな演技力はもちろんのこと、30キロ増量して挑んだ『俺物語!!』(2015年)の剛田猛男役、肉体美やアクションにこだわった『シティーハンター』(2024年)の冴羽獠役などでみられた、ストイックなまでの役作りも人気の秘訣です。
アンケートでは鈴木亮平の肉体美やアクションついて評価する声や、2面性のあるキャラクターを演じ分ける技量に期待する声が多数寄せられました。
ユーザーコメント
- ガタイが良く、変幻自在の演技力にマッチしそう(50代男性/東京都/不動産)
- 情けない部分からヒーロー的な側面まで振れ幅のある演技ができるから(40代男性/福井県/医療・福祉・介護サービス)
- 人情深いキャラに合いそうだから(40代男性/長野県/食品)
- 肉体派かつ誠実なイメージだから、怪獣化後のギャップも演じられそう。(30代男性/福井県/環境関連設備)
- シティハンターのイメージが付いてしまっているが日比野カフカ役にもいいと思う。鈴木亮平さんならコミカルな芝居もシリアスな芝居も出来て年齢的にもイメージにあいそう(50代男性/大阪府/その他メーカー)
2位:佐藤健(4.6%)
2位には佐藤健がランクインしました。1989年3月21日生まれ、埼玉県出身の彼は、初主演となった特撮ドラマ『仮面ライダー電王』で脚光を浴び、以降『ROOKIES』(2008年)、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、『Q10』(ともに2010年)などのテレビドラマで活躍し、一気に人気若手俳優の仲間入りを果たしました。
2017年公開の映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で「第41回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞」に輝くと、2021年の映画『護られなかった者たちへ』で「第45回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞」および「第76回毎日映画コンクール 男優主演賞」を受賞。実写映画版『るろうに剣心』3部作(2012年〜2021年)では約10年にわたって主人公・緋村剣心を演じており、見事な殺陣も話題となりました。
アンケートでは佐藤健の演技力はもちろんのこと、アクションにも定評がある部分が評価されていました。
ユーザーコメント
- 実力がある俳優だから(40代男性/神奈川県/その他)
- 雰囲気が合っているから(50代男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む))
- 少年漫画らしい定番の主人公キャラクターであり、スマートさを感じるイケメンが合うと思います。女性からの人気も特に高い佐藤健氏がマッチすると思います。様々なジャンルの作品にも出ている部分もよい、今勢いのある役者であるのもありと思う。(30代男性/佐賀県/建設・土木)
- アクションに定評がある(40代男性/神奈川県/その他)
2位:山崎賢人(4.6%)
同じく2位には山崎賢人が選ばれました。1994年9月7日生まれ、東京都出身の彼は、2009年からティーン向けファッション誌『ピチレモン』のメンズモデルとして活躍し、2010年にドラマ『熱海の捜査官』で俳優デビュー。連続テレビ小説『まれ』(2015年)でヒロインの相手役を演じて注目を集め、同年公開の映画『ヒロイン失格』、映画『orange-オレンジ-』で「第39回日本アカデミー賞 新人俳優賞」に輝きました。
また、ドラマ『デスノート』(2015年)、映画『四月は君の嘘』(2016年)、映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年)、映画『ヲタクに恋は難しい』(2020年)など数々の実写化作品に出演。そのほか『キングダム』(2019、22、23、24年)、Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』(2020、22年)、『ゴールデンカムイ』(2024年)などの代表作があります。
アンケートでは「漫画実写化の主人公といえば…」といったコメントが寄せられ、山崎賢人がこれまで積み重ねてきた実績を感じる結果となりました。
ユーザーコメント
- かっこよくてキャラに合っていると思うから(40代男性/東京都/建設・土木)
- 困った時の…といった感じだがイメージからずれてないと思う(40代男性/兵庫県/その他)
- 漫画実写化の主人公といえば彼が思いつくから(40代男性/神奈川県/食品)
4位:山田孝之(2.9%)
4位にランクインしたのは山田孝之でした。1983年10月20日生まれ、鹿児島県出身の彼は、1999年にテレビドラマ『サイコメトラーEIJI』で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』(2001年)やドラマ『ウォーターボーイズ』(2003年)で人気を博し、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、『白夜行』(2006年)、『勇者ヨシヒコ』シリーズなど多くのドラマで主演を務めました。
映画初主演は2005年の『電車男』で、2024年公開の映画『正体』では「第48回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞」を受賞。ほかにも映画『クローズZERO』2部作(2007、09年)、映画『十三人の刺客』(2010年)、ドラマ『信長協奏曲』(2014年)、Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』(2019、21年)など幅広いジャンルの作品に参加しており、プロデューサー、映画監督としても活躍しています。
アンケートでは山田孝之の個性的な演技を期待する声のほか、"おじさんキャラ"の演技も上手くこなしそうというコメントがありました。
ユーザーコメント
- 個性的な演技と髪型の雰囲気が似ているから(40代男性/兵庫県/精密機器)
- さえないオジサンの演技も上手くこなせそうだから(50代男性/埼玉県/その他)
- 程よく中年で、豪快さも感じられる。(50代男性/山梨県/精密機器)
4位:菅田将暉(2.9%)
同じく4位に選ばれたのは菅田将暉でした。1993年2月21日生まれ、大阪府出身の彼は、2008年に行われた「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」への出場をきっかけに芸能界デビューし、翌年、特撮ドラマ『仮面ライダーW』で主人公の1人・フィリップ役に抜てき。2013年公開の映画『共喰い』で「第37回日本アカデミー賞 新人俳優賞」、2017年公開の映画『あゝ、荒野』で「第41回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞」を受賞しました。
2017年には歌手活動もスタートし、楽曲「見たこともない景色」でCDデビュー。映画『溺れるナイフ』(2016年)、『帝一の國』(2017年)、『銀魂』(2017、18年)、テレビドラマ・映画『ミステリと言う勿れ』(2022、23年)など、実写映画・ドラマ化作品にも多数出演しています。
アンケートでは菅田将暉の演技力を評価するコメントのほか、ビジュアルや雰囲気が日比野カフカに似ているという声もありました。
ユーザーコメント
- 演技力があるから(40代男性/福岡県/物流・倉庫)
- 雰囲気が似てるから(50代男性/愛知県/その他)
- 顔のイメージにあう(50代男性/大阪府/その他電気・電子関連)
まとめ:カフカと「怪獣8号」の演じ分けが鍵に?
アンケートの結果、『怪獣8号』の実写化で日比野カフカを演じてほしい俳優1位は、2位以下を大きく引き離し鈴木亮平となりました。「カフカ」と「怪獣8号」の演じ分け、アクションシーン、肉体美など、鈴木亮平の演技力や役作りに期待する声が多く寄せられています。
また2位以下にも、アクションシーンに定評のある佐藤健、多数の実写化に携わってきた山崎賢人、個性的な演技が期待される山田孝之など、さまざまなタイプの俳優がランクインしていました。
みなさんは、どんな俳優が日比野カフカ役にぴったりだと思いますか? ぜひ作品を楽しみながら、考えてみてはいかがでしょうか。
調査時期:2025年7月29日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計503人
調査方法:インターネットログイン式アンケート
