富士急マリンリゾートは7月12日より、新船「金波銀波(きんぱぎんぱ)」の運航を開始する。

  • 金波銀波 外観イメージ画像

新船「金波銀波」が誕生

金波銀波は日の光や月の光によって金色や銀色に美しく輝く波の様子を表す言葉で、いつでも快適で爽快感のある船旅を楽しんでもらいたいという思いを込め命名された。同船は、既存船「イルドバカンス三世号」(1993年就航)を大幅に改装し、まったく新しい船として誕生する。

また、熱海~初島航路は「初島リゾートライン」として新たに名称を刷新し、リゾート気分を楽しめる観光コンテンツとして生まれ変わる。

  • 初島航空写真

就航日は7月12日。運行時間は、熱海発10時40分~初島発17時50分で、所要時間は約30分。往復乗船料は大人2,900円、小学生1,450円。幼児(未就学児)は大人1名につき1名まで無料(2名以上は小人料金)、乳児(1歳未満)は無料となっている。

遊び心と非日常の船旅体験

コンセプトは「船まるごと初島」。初島へ渡るための単なる移動手段ではなく、船そのものが初島の一部であると捉え、乗船時から遊び心満載の非日常体験を提供する。

船のデザインは、JR西日本グループの高速船「SEA SPICA」や特急列車「やくも」、富士急グループの「箱根遊船 SORAKAZE」などを手がけた川西康之氏が担当した。外装は、「初島の岩石」をモチーフにした黒色ベースに、熱海が発祥地である国産レモンの「黄色」をアクセントとして入れ、インパクトがありつつも明るく親しみやすい雰囲気も演出している。

思い思いに過ごせる船内空間

船内は全4階(地階~3階)構造で、地階には、ワークや読書など個人でも利用しやすいUSB電源完備のカウンター席のほか、靴を脱いでくつろげるファミリーにもぴったりな半個室スペースを備えている。

  • 地下

1階は、富士山型の背もたれを備えたボックスシートで波しぶきを間近に感じたり、半個室風スペースで家族とゆったり過ごすことができる。また、船内中央のボックス席は1段高くなっており、どの席からも快適に海原を眺めることができる。入り口近くには、ショップカウンターもあり、地元産のレモンを使ったレモンビールやレモネード等のドリンクやお菓子などを購入できる。

  • 1階

最も特別なのが1階前方に位置する「特別室:金富士」。ソファを備えたプライベート客室からは、大きな窓越しに大海原を一望でき、初島から熱海港への航海中には富士山を見ることもできる。貸切で最大8名まで利用でき、料金は片道4,000円となる。

  • 特別室:金富士(1階前方)

2階遊歩デッキと3階デッキは、初島に通じる自然やアソビを詰め込んだワクワクするエリア。2階の遊歩デッキは、竹馬風ベンチのほか床面にレールアートが施された公園のような空間となっている。また、子どもの目線に合わせて設計された大きな窓からダイナミックな海の景色が楽しめる。3階デッキには人工芝生の広場が広がる。

  • 2階遊歩デッキ

  • 3階デッキ

就航イベントに小島よしおさんが登場

就航当日の7月12日、小島よしおさんが記念イベントに登場する。小島さんが就航便船長も努め、合図とともに記念すべき初出航を迎える。

  • 就航イベントに小島よしおさんが登場