JTBは6月26日、夏休み期間の予約状況による海外・国内人気方面ランキングを発表した。調査は2025年6月19日、対象出発日(2025年7月15日~8月31日)のJTB商品を申し込んだ人(海外旅行:人員、国内旅行:販売額)を対象に行われた。
海外旅行はハワイ、韓国、台湾が人気
海外旅行(添乗員なし)の全方面合計では、ハワイが1位となった。また、旅行の参加形態別でみると、夏休み期間の海外旅行全体の予約数(件数)のうち、約75%が家族旅行の申込みとなっている。
1位のハワイは、参加形態別でみると約80%が家族旅行、次いでハネムーンとなっている。また、20代の若い世代の伸び率が高くなっている。旅行日数は6日間が人気だった。
2位の韓国、3位の台湾は、家族旅行に次いでいずれも女性同士での参加が多く、円安の影響を受けにくい方面として、昨年に引き続き人気となっている。
4位のシンガポールは、時差も少なく子どもも楽しめる現地観光プランが豊富なことから、特に小学生・中学生の子ども連れの家族旅行の旅行先として人気が高くなっている。旅行日数は5日間が人気だった。
5位のグアムは、家族旅行が全体の約90%となっており、フリープランだけでなく、現地観光や食事が含まれたKOMIKOMIコースも人気。旅行前に、滞在中、希望の日程で申し込みができることから、効率的で計画的な旅程を好まれる傾向がうかがえる。
添乗員付きプランではイタリアが人気
海外旅行(添乗員あり)の全方面合計では、昨年に続きイタリアが1位となった。昨年はパリ2024オリンピック・パラリンピックの開催で渡航が難しかったフランスが上位にランクインしている。参加形態は「ファミリー」37%、「夫婦」34%、「ハネムーン」17%となっており、全体傾向として3世代での旅行が増えている。
また、「ハネムーン」はイタリアのシェアが31%と非常に高く、添乗員付き海外旅行で、安心して効率的に観光したい意向がみてとれる。旅行日数については8泊10日と長期周遊型のプランが人気となっている。
人気の出発日は添乗員なし、ありのいずれも、8月11日の山の日の祝日を絡めた連休出発が多くなっている。
国内旅行は沖縄が好調
国内旅行(添乗員なし)の全方面合計では、沖縄が1位となった。ホテルのラインナップや現地観光プランが豊富であることに加え、7月25日開業予定のテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA」の影響もみられ、沖縄本島の人気が高くなっている。また、沖縄を目的地とした予約の約80%が家族旅行となっている。
2位の北海道・道南は、カップルや夫婦旅行の割合が一番高く、食や自然体験を理由に人気が高くなっている。3位の関西は、大阪・関西万博の開催により人気となっている。
出発日は、7月19日(土)発が1番人気が高く、続いて8月9日(土)と3連休を利用した1泊または2泊での旅行が人気となっている。
国内旅行(添乗員あり)の全方面合計では、昨年に続き東北が1位となった。夏祭りや花火大会を目的としたプランの人気が高く、混雑が予想されるイベントでの観覧席の確保などが選ばれている理由となっている。